ショパン「ナショナル・エディション」(Wydanie Narodowe / National Edition)とは
ショパン生誕150年(1960年)を記念したポーランド国家事業。それまでさまざまなショパンの楽譜が存在していましたが、「厳密な意味での原典版出すべきである」という考えのもと1959年2月、ポーランド国家評議会で承認されました。編纂責任者として取り組んだのが、ピアニストにして20世紀最大のショパン研究家ヤン・エキエル(Jan Ekier)氏。
全37巻からなる全集楽譜ですが、大きくふたつのシリーズに分かれます。シリーズAはショパンの生前に出版された作品、シリーズBはショパンが亡くなってから後に出版された作品。まもなく最後の楽譜が刊行され全曲出版が完結します。
河合優子 Yuko Kawai
©CLASSICA JAPAN_Rikimaru Hotta
日本を代表するショパンのスペシャリスト。愛知県岡崎市出身。2001年より世界で初めて「ナショナル・エディション」に基づくショパン全曲演奏会(ひとりのピアニストによる)を行っている。愛知県立芸術大学卒業、同大大学院修了。ヤン・エキエル氏に認められ、ポーランド国立ワルシャワ・ショパン音楽院(現:ショパン音楽大学)に留学。1995年マリーエンバート・ショパン国際ピアノ・コンクール(チェコ)第3位入賞。同年10月、第13回ショパン国際ピアノ・コンクールでの彼女の演奏についての批評記事が大きな反響を呼び、1996年2〜3月のポーランド全国リサイタルツアーをきっかけに演奏活動に入る。ジェラゾヴァ・ヴォラのショパンの生家でのリサイタルや、ポーランド・テレビ第2放送「真夏の鍵盤」をはじめ、ポーランド・テレビ・ラジオ各局、ウクライナ国営テレビなどに出演。ショパン生誕200年の2010年には、ポーランド滞在20年目を迎える。百瀬雅恵、大堀敦子、ボト・レヘル、ヤン・エキエル各氏に師事。
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