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「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」で始まる世界人権宣言が1948年12月10日パリの第3回国連総会で採択されたのを記念し、毎年12月10日は世界人権デーとして国連総会で記念行事が行われる。2016年はダニエル・バレンボイム率いるウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラがジュネーヴ国連事務局パレ・デ・ナシオン内会議場でコンサートを行った。ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラは、ユダヤ系のバレンボイムとパレスチナ系文学者エドワード・サイードによって1999年創立。団員の大半は今も対立を続けるイスラエルとアラブ諸国出身の若き音楽家たちで構成されている。プログラムは、バロックと古典派の融合を図ったハイドン初期の創作意欲溢れるチェロ協奏曲第1番と、パリのモーツァルトが4人の管楽器奏者のために書いたと言われる管楽器のための協奏交響曲。ハイドンのソロは2016年秋に来日したイラン人の両親を持つ1992年オーストリア生まれの新星チェリスト、キアン・ソルタニ、モーツァルトではスペインのクリスティナ・ゴメス・ゴドイ(シュターツカペレ・ベルリンのソロ・オーボエ奏者)、パレスチナのユセフ・エイサ(クラリネット)、トルコのゼイネプ・コイリョグル(ファゴット)、イスラエルのメラヴ・ゴールドマン(ホルン)がソロを務め、中東からの移民問題で揺れるヨーロッパ社会に、国籍や民族に関係なく音楽を通じて一つのハーモニーが生まれる意義をアピールする。終演後のバレンボイムによるスピーチまでお見逃しなく。番組のもう一つの見どころは、ジュネーヴ国連事務局パレ・デ・ナシオン内のドーム型会議場。スペイン・カタルーニャ出身の現代アーティスト、ミケル・バルセロによる斬新な天井装飾は、洞窟・海・星空・惑星を表現し、2008年フアン・カルロス1世とソフィア王妃列席の下で完成式が行われたそう。カメラが映し出す天井装飾の映像は圧巻。
[演目]ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.Ⅶb-1、モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K.Anh.9(297b)
[指揮]ダニエル・バレンボイム
[演奏]ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ、キアン・ソルタニ(チェロ)クリスティナ・ゴメス・ゴドイ(オーボエ)ユセフ・エイサ(クラリネット)ゼイネプ・コイリョグル(ファゴット)メラヴ・ゴールドマン(ホルン)
[収録]2016年12月10日ジュネーヴ国連事務局パレ・デ・ナシオン内「ホールXX」(人権理事会会議場)