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来月のラインナップ

ドキュメンタリーで綴るバイロイト音楽祭

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©Spiegel TV

1876年に始まったバイロイト音楽祭は、ワーグナーの死後、妻コジマから息子ジークフリートとその妻ヴィニフレート、彼らの息子ヴィーラントとヴォルフガングへ受け継がれ、2009年よりヴォルフガングの娘カタリーナとエーファへと引き継がれた。ワーグナーが「Werkstadt(工房)」と呼んだバイロイト音楽祭を彼らはどのように受け継ぎ、ワーグナーの理想を具現化してきたのか。リハーサルから垣間見える「工房」としての姿、20世紀を代表する巨匠たち、そしてドイツの権力と結びついたその歴史など、バイロイト音楽祭の今と昔をドキュメンタリーで知る7日間連続特別企画。

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele

ドイツのバイエルン州の小都市バイロイトにある祝祭劇場(収容人数1925席)で、毎年7月から8月にかけて行われる、リヒャルト・ワーグナー(1813〜1883)の歌劇・楽劇を演目とする音楽祭。オーケストラメンバーはドイツのプロオーケストラを中心に募り、歌手は世界中の歌劇場からピックアップされる。

 
《日本初放送》

ドキュメンタリー『神々の黄昏〜バイロイト音楽祭の新世紀』

初回放送:8月9日(日)12:00

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©Spiegel TV

1951年から音楽祭のトップに君臨し続けたヴォルフガングが2008年を最後に引退。2009年より、彼の2人の異母娘、エーファとカタリーナによる新たな時代が始まりました・・・。クリスティアン・ティーレマン指揮の『神々の黄昏』、2008年の新制作『パルジファル』(ダニエレ・ガッティ指揮)のリハーサルを中心に、バイロイト音楽祭の裏舞台と現在過去未来を、「音楽」「舞台」「家族」の三部構成で紐解きます。日本人メゾ・ソプラノ、藤村実穂子の雄姿も見られます。

[監督]ミヒャエル・クロフト、ペーター・ジーベンモルゲン
[制作]2008年
■字幕/約1時間32分

 

100年の歴史を知る

ドキュメンタリー『バイロイト音楽祭の100年』〜ワーグナー芸術の現在から未来〜

初回放送:8月10日(月)12:00

「着想」「構想」「建設」「初回音楽祭」「運営」「遺産」「観客」「舞台上演」の八部構成。ハンス・クナパーツブッシュ、カール・ベーム、アンドレ・クリュイタンス、カルロス・クライバーなど20世紀を代表する巨匠たちの映像も必見。

[監督]ルドルフ・デュモン・デュ・ヴォワテル
[制作]1976年
■字幕/約1時間

 

演出・舞台美術の変遷を知る

ドキュメンタリー『バイロイト・スタイルの変遷』

初回放送:8月11日(火)12:00

作曲家が書いた舞台装置のスケッチや『ニーベルングの指環』『パルジファル』初演舞台のイラスト、ヴィーラント・ワーグナーの舞台稽古など、貴重な資料と映像が満載。

[監督]ヴェルナー・リューティエ
■モノクロ/字幕/約35分

 

一時代を築いた演出家を知る

ドキュメンタリー『ヴィーラント・ワーグナーの想い出』

初回放送:8月12日(水)12:00

49歳の若さで世を去った演出家ヴィーラント・ワーグナー。ソプラノ、アニア・シリア、偉大なテノール歌手ヴォルフガング・ヴィントガッセンらの証言と数多くのリハーサルシーンでヴィーラントの在りし日をつづる。

[監督]ヴェルナー・リューティエ
[制作]1993年
■モノクロ/字幕/約43分

 

巨匠時代のニュースフィルム

ドキュメンタリー『1960年バイロイト音楽祭の風景』

初回放送:8月13日(木)12:00

ルドルフ・ケンぺ指揮『ニーベルングの指環』、ハンス・クナッパーツブッシュ指揮『パルジファル』『マイスタージンガー』、史上最年少指揮者デビューのロリン・マゼール、20歳でデビューのアニア・シリアなどの貴重な記録。

[制作]1960年
■モノクロ/字幕/約33分

 

1965年のリハーサル

巨匠たちのバイロイト・リハーサル

初回放送:8月14日(金)12:00

アンドレ・クリュイタンス指揮『パルジファル』『タンホイザー』、カール・ベーム指揮『ニーベルングの指環』。オーケストラ・リハーサルからソリストのピアノ稽古、ステージでの通し稽古までの映像の記録。演出はヴィーラント。

[監督]ヴェルナー・リューティエ
[制作]1965年
■モノクロ/字幕/約1時間

 

ワーグナーのパトロン、ルートヴィヒ2世を知る

ドキュメンタリー『ワーグナーへの憧れ』〜ルートヴィヒ2世からヒトラーまで〜

初回放送:8月14日(金)12:00

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©Spiegel TV

“白鳥の城” ノイシュヴァンシュタイン城にはバイエルン国王ルートヴィヒ2世がワーグナーへの崇拝を具現化した多くの絵画が残る。その人生、ワーグナーとのかかわりを解き明かす。ヒトラーもワーグナーに「偉大なるドイツ」の理想を見出した。

[監督]クリスティアン・リシェールト
[制作]1986年
■字幕/約1時間45分

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ヴェルビエ音楽祭2007

スイスの標高1500メートル、スキーで知られたリゾート、ヴェルビエで夏の音楽祭が始まったのは1994年。98年よりスイスの大手金融グループ、UBSの支援を得て、2000年にはジェイムズ・レヴァインを指揮者にUBSヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラが創設されました。30以上の国々のオーディションを通った若者(17〜29歳)からなる教育オーケストラの活動を中心に、7月下旬から8月上旬まで、世界中から有名演奏家が多数参加して、多くのマスタークラスが行われ、また彼ら自身が共演者やプログラムを選ぶ裁量があたえられていて、他では見られないステージが実現します。
今回は2007年7月20日から8月5日に行われた第14回音楽祭から、現代クラシック界の最前線の演奏家たちによる7番組に構成されたコンサートのライブをお送りします。です。キーシンとベルは、UBSフェスティバル・オーケストラと共演しています。クヴァストフとグリモー、ベルとアヌーシュカ・シャンカール(シタール)の共演はヴェルビエ音楽祭ならでは!

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽祭2007『エフゲニー・キーシン』

初回放送:8月16日(日)12:00

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©Mark Shapiro

[演目]
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調、
ショパン:ワルツ第7番嬰ハ短調、ワルツ第6番変ニ長調『子犬』、
メンデルスゾーン:無言歌第34番『紡ぎ歌』、
リスト:愛の夢第3番変イ長調
[ピアノ]エフゲニー・キーシン
[指揮]エサ=ペッカ・サロネン
[演奏]UBSヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラ
[収録]2007年7月26日、30日
■約55分

Evgeny Kissin

1971年モスクワ生まれ。ピアノ教師の母のもと、幼い頃から音楽に親しみ、6歳でグネーシン音楽院に入学、アンナ・パヴロブナ・カントール女史に師事。10歳前後から“神童”として演奏活動を始め、現在にいたっている。

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽祭2007『ジョシュア・ベル』

初回放送:8月17日(月)12:00

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©Mark Shapiro

[演目]チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調、瞑想曲、ラヴェル:ツィガーヌ
[ヴァイオリン]ジョシュア・ベル
[指揮]サー・アンドルー・デイヴィス
[演奏]UBSヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラ
[ピアノ]トビアス・コッホ
[収録]2007年8月5日、2日
■約1時間

Joshua Bell

1967年アメリカ・インディアナ州生まれ。ジョゼフ・ギンゴールドに師事し、14歳でリッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演。18歳でカーネギー・ホール・デビューを果たし、以後国際的に活躍している。

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽祭2007『トーマス・クヴァストフ&エレーヌ・グリモー』

初回放送:8月18日(火)12:00

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©Mark Shapiro

[演目]シューマン:詩人の恋、ブラームス:プラーテンとダウマーによる歌
[バリトン]トーマス・クヴァストフ
[ピアノ]エレーヌ・グリモー
[収録]2007年7月29日
■約1時間5分

Thomas Quasthoff

1959年生まれのドイツのバリトン歌手。生来、サリドマイド禍のハンディキャップを持つが、ハノーヴァー音楽院に学び、1988年ミュンヘンARD国際コンクールに優勝して、フィッシャー=ディースカウに激賞され、ロマン派のリートを中心にバロックから現代、ジャズにいたるまでこなす。

Helene Grimaud

1969年、フランス・エクサンプロヴァンス生まれ。同地の音楽院で学び、マルセイユでピエール・バルビエに師事。13歳でパリ国立高等音楽院に進み、ジャック・ルビエに学ぶ。1984年録音デビュー。ドイツ・ロマン派への強い関心を公言している。狼を保護する活動でも知られる。

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽祭2007『ラルス・フォークト』

初回放送:8月19日(水)12:00

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©Anthony Parmelee

[演目]シューベルト:3つの小品第1番変ホ短調、第3番ハ長調、
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番
[ピアノ]ラルス・フォークト
[収録]2007年7月31日
■約1時間

Lars Vogt

1970年生まれのドイツのピアニスト。90年のリーズ国際コンクーリで第2位に入賞。サイモン・ラトルに抜擢され、2003/4年シーズンにはベルリン・フィル初の「ピアニスト・イン・レジデンス」をつとめた。

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽2007『マイケル・コリンズ&ジュリアン・クェンティン』

初回放送:8月20日(木)12:00

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©Castle Studios Guildford

[演目]
モーツァルト/コリンズ編:ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K454(クラリネット版)、
ウェーバー:大協奏的二重奏曲変ロ長調、プーランク:クラリネット・ソナタ
[クラリネット]マイケル・コリンズ
[ピアノ]ジュリアン・クェンティン
[収録]2007年7月28日
■約1時間

Julien Quentin

イギリスのクラリネット奏者。16歳でBBCの新人賞を獲得し、22歳でカネーギー・ホールでアメリカ・デビュー。ロンドン・ウインズを20年以上主宰し、室内楽奏者、ソリストとしても世界的に多彩な活動を行っている。

Michael Collins

1974年、パリ生まれ。ジュネーヴ音楽院で学び、インディアナ大学、ジュリアード音楽院のディプロマを獲得している。パウル・バドラ=スコダ、ニキタ・マガロフらに師事。庄司紗矢香、ニコラ・ベネデッティらの伴奏もしている

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽祭2007『ネルソン・フレイレ』

初回放送:8月21日(金)12:00

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©D.R.

[演目]
J・S・バッハ/ブゾーニ編:コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調『ワルトシュタイン』、
ドビュッシー:組曲『子供の領分』、
アルベニス:『タンゴ』、シューマン:アラベスク ハ長調
[ピアノ]ネルソン・フレイレ
[収録]2007年7月25日
■約1時間

Nelson Freire

1944年、ブラジル・エスペランサ生まれ。57年から2年間、ウィーンに留学。64年にリスボンのヴィアンナ・デ・モータ国際コンクールに優勝してヨーロッパでの活動を開始。68年のロンドンで成功を収め、翌年アメリカ・デビュー。円熟期を迎えている。

 
《日本初放送》

ヴェルビエ音楽祭2007『アヌーシュカ・シャンカール&ジョシュア・ベル』

初回放送:8月22日(土)12:00

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©Julian Colston

[演目]ラヴィ・シャンカール:ミシュラ・プル、アヌーシュカ・シャンカール:パンチャム・セ・ガラ、アラップ〜プリヤ・ダナシュリ、ラヴィ・シャンカール:ヴァリアント・ムード
[シタール]アヌーシュカ・シャンカール
[ヴァイオリン]ジョシュア・ベル
[タブラ]タモニー・ボージ
[タンプーラ]太田健司、ニック・エブル
[収録]2007年8月2日
■約1時間

Anoushka Shankar

1981年、ロンドン生まれ。故ジョージ・ハリスンとの交遊で西洋に知られた、インド20世紀最高のシタール奏者といわれるラヴィ・シャンカールの娘。9歳から父にシタールを習い、13歳でニュー・デリーで演奏会を開いた。16歳でジョージがプロデュースしたラヴィのアルバムに参加。17歳でソロ・デビュー・アルバムを発表。歌手のノラ・ジョーンズは異母姉。父親の後継者としての地位を確立しつつある。

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ベジャール、その振付の音楽性

2007年に逝去した振付家モーリス・ベジャール。8月の「世界バレエフェスティバル」では「オマージュ・ア・ベジャール」と題した特別プログラムが行われます。今回は、ベジャールの音楽性を見ることができる2つのタイトルを紹介。ベジャールは多種多様な音楽にどんな振付を行っているのでしょうか。

モーリス・ベジャールMaurice Bejart

1927年フランス・マルセイユ生まれ。54年にカンパニーを立ち上げ、59年に『春の祭典』で大成功をおさめる。60年、ベルギー王立モネ劇場を本拠に20世紀バレエ団を設立して活躍。87年からスイスに移りベジャール・バレエ・ローザンヌとなった。舞踏手の肉体美や群舞の迫力、スペクタクルな作風は20世紀後半のバレエの代名詞的存在。特に『ボレロ』は名高い。

 
《日本初放送》

ベジャール・バレエ・ローザンヌ『80分間世界一周

初回放送:8月2日(日)12:00

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©Francois Paolini

ベジャール最後の作品。2007年12月初演(ローザンヌ)一ヵ月前に逝去したため、現芸術監督ジル・ロマンが完成させた。ベジャールの生涯で創作意欲を触発した場所と文化を巡る旅で、作家ジュール・ヴェルヌの名作『80日間世界一周』と、彼の80歳をかけたタイトル。曾祖母の国セネガルから始まり、ヴェネツィア、ウィーン、インド、北極、アメリカ、……リオのカーニバルの途中で、彼の死を暗示する雷鳴により旅は中断される。

[出演]ジル・ロマン、エティエンヌ・ベジャール、エリザベット・ロス、ジュリアン・ファブロー、他
[音楽]各国伝統音楽、ストラヴィンスキー、J・シュトラウスU世、モーツァルト、ワーグナー、デューク・エリントン、他
[収録]2008年2月パレ・デ・スポール(パリ)
■字幕/約1時間34分

 
《クラシカ初登場》

ベジャール・バレエ・ローザンヌ『モーツァルト・タンゴ』

初回放送:8月2日(日)13:35

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©Yvan Muritet

ベルギー国王ボードワンT世の誕生日を祝うために制作された『BのためのM』(音楽:モーツァルト)が1990年10月ブリュッセルで初演され、その2ヵ月後に新作『7つのタンゴ』を融合させた『モーツァルト・タンゴ』が新たに誕生。初演は1990年12月ローザンヌ。

[出演]カタジェーナ・グダニエク、ケヴィン・ヘイゲン、ヨーラン・スヴォルべリ、小林十市、他
[映像]コリン・ニアーズ
[収録]モーリス・ラヴェル・ホール(リヨン)
[制作]1991年
■約1時間2分

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リチートラが歌うヴェリズモ・オペラ

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©Bill Phelps

日本でも絶大な人気を誇る現代のイタリアを代表するテノール歌手、サルヴァトーレ・リチートラの『カヴァレリア・ルスティカーナ』&『道化師』。これぞイタリア・オペラです!
ともにヴェリズモ・オペラと言えば、「これ!」という作品で、2作品が同時上演されるのが慣習になっています。ポスト・パヴァロッティと目されているサルヴァトーレ・リチートラが共に主役をつとめ、その魅力を全開にしています。
舞台のカルロ・フェリーチェ劇場(Teatro Carlo Felice)は、地中海に面するリグーリア州の州都ジェノヴァにあります。創立は1828年ですが、第2次世界大戦中に破壊され、再建され常設オペラ劇場として再開したのは1991年という新しい劇場です。指揮は1926年生まれ、イタリア・オペラの名匠となった80歳を越えたブルーノ・バルトレッティで、まさに円熟の味わいです。

●ヴェリズモ・オペラとは? 現実主義的オペラ。19世紀末のイタリア・オペラに起こったトレンド。フローベール、ゾラ、モーパッサンなどの文学リアリズムの影響がオペラに波及した。それまでの神話的、英雄伝的な題材ではなく、日常の現実的な台本が選ばれて、音楽も劇的効果が追求された。『カヴァレリア・ルスティカーナ』(1890)、『道化師』(1892)はその嚆矢であり代表作。

サルヴァトーレ・リチートラSalvatore Licitra

1968年、シチリア人の両親のもとスイスで生まれ、イタリアで育つ。19歳の時、グラフィック・デザインの仕事を辞め、発声の勉強を始める。98年、トリノ・レジョー劇場にて『仮面舞踏会』でデビュー。彼の名を一躍高めたのは、2002年5月、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の『トスカ』をキャンセルしたルチアーノ・パヴァロッティの代役をつとめ、センセーショナルな成功をおさめたこと。以後、彼の後継者と目されている。やや重めの声質のドラマティコ・テノール。

 
《日本初放送》

ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場2007『カヴァレリア・ルスティカーナ』

初回放送:8月30日(日)12:00

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©RAI

題名の意味は『田舎の騎士道』。ピエトロ・マスカーニ(1863−1945)が、楽譜出版社のオペラ懸賞募集に応募し、一等に選ばれた作品。26歳のマスカーニは一夜にして世界的作曲家となったが、以後これをしのぐ作品は作れなかったと言われています。この作品はシチリア島も含めた南イタリアの香り、信仰、気質があふれたもので、音楽も劇的。南イタリアの地方色をリアルに描いています。
ヒロイン、サントゥッツァ役のネヴェスはニューヨーク出身、脂の乗り切ったドラマティック・ソプラノです。
【あらすじ】復活祭の日、シチリア島の村。軍隊に入っている間に恋人ローラを馬車屋アルフィオに奪われたトゥリッドゥは、彼を思う村娘サントゥッツァの制止も聞かず、人妻のローラと密会を繰り返す。激怒したアルフィオに決闘を迫られ、殺される。

[出演]スーザン・ネヴェス(サントゥッツァ)、サルヴァトーレ・リチートラ(トゥリッドゥ)、パオラ・ガルディーナ(ローラ)、ヴィットリオ・ヴィッテリ(アルフィオ)、アンブラ・ヴェスパシアー二(ルチア)
[演出]セバスティアーノ・ロ・モナコ
[指揮]ブルーノ・バルトレッティ
[演奏]カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団、同合唱団
[収録]2007年2月23日、カルロ・フェリーチェ劇場(ジェノヴァ)
■字幕/全1幕:約1時間20分

 
《日本初放送》

ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場2007『道化師』

初回放送:8月30日(日)13:20

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©RAI

ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1858−1919)が、『カヴァレリア…』の成功後に同じ楽譜出版社に持ち込んで認められた作品で、現在も2本立て上演が慣習になっています。作曲家の父親が裁判官として実際に扱った事件にヒントを得ました。
道化役のテノール、カニオすなわちリチートラの力量が問われる作品です。悪女ネッダ役のブルガリアのソプラノ、ヴァシレヴァは美しく官能的、最後には開き直るふてぶてしい悪妻を演じます。
【あらすじ】 旅芝居一座の座長カニオは、美しい女優の妻ネッダが、自分をうとましく思い、村の若者シルヴィオと通じているのを、座員トニオから知らされる。劇で自分が演じる役があまりに自分の立場に酷似しているために、迫真の演技から実際にふたりを刺殺してしまう。

[出演]スヴェトラ・ヴァシレヴァ(ネッダ/コロンビーナ)、サルヴァトーレ・リチートラ(カニオ/パリァッチョ)、アルベルト・ガザーレ(トニオ/タデオ)他
[演出]セバスティアーノ・ロ・モナコ
[指揮]ブルーノ・バルトレッティ
[演奏]カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団、同合唱団
[収録]2007年2月23日、カルロ・フェリーチェ劇場(ジェノヴァ)
■字幕/プロローグと2幕:約1時間25分

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村上春樹の最新作で大注目!!

ヤナーチェクの森

初回放送:8月26日(水)20:00

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いま話題沸騰のベストセラー、村上春樹著「1Q84」で、冒頭から何度も登場する『シンフォニエッタ』。この曲を作曲したのが、レオシュ・ヤナーチェクです。彼の音楽は「1Q84」のみならず、多くの芸術家にインスピレーションを与え、新たな作品を生み出させました。そんな力を持ったヤナーチェクは、いったいどんな作曲家なのか。生涯を追ったドキュメンタリーを中心に、彼の作品に喚起され新たな生命を吹き込まれた作品の数々を併せて、お送りします。

レオシュ・ヤナーチェク Leo Janek (1854〜1928)

モラヴィア(現在のチェコ東部)出身の作曲家。民俗学的なフィールド・ワークを行い、自らの作曲に取り込んだ。土俗的で独特のオーケストレーションに特徴がある。特にオペラはユニークで面白い題材を採っており、日本でも小澤征爾がサイトウ・キネン・フェスティバルで「利口な牝狐の物語」を取り上げるなど、最近注目され上演機会も増えている。

 

オペラの舞台映像を中心にその生涯と音楽を紹介するドキュメンタリー

ポートレート『レオシュ・ヤナーチェク』

初回放送:8月26日(水)20:00

[制作]1986年
■字幕/約47分

 

トルストイの小説に発想を得た作品

ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番『クロイツェル・ソナタ』

初回放送:8月26日(水)20:50

[演奏]ハーゲン四重奏団
[収録]1987年ヴォーラオ・アウグスティノ会司教座聖堂参事会修道院
■約21分

 

童話風な題材の中にヤナーチェクの死生観が表現されている人気オペラを

ヤナーチェク:歌劇『利口な牝狐の物語』(人形劇版)

初回放送:8月26日(水)21:15

[監督]ヨゼフ・フォンドラーチェク
[指揮]ブレティスラフ・バカラ
[演奏]ブルノ放送交響楽団、ルボール・トコシュ(猟場番)、ミラ・レデレロヴァ(牝狐ビストロウシューカ)
[制作]1988年
■字幕/約1時間8分

 

ヤナーチェク作品を巡るバレエ

バレエ『ヤナーチェキアーナ』

初回放送:8月26日(水)22:25

[振付]ルボシュ・オゴウン、ジリ・キセラーク、グスタフ・ヴォボルニク
[音楽]レオシュ・ヤナーチェク作曲:歌劇「利口な牝狐の物語」組曲、ラシュ舞曲集
[出演]ブルノ劇場バレエ団
[指揮]ジリ・ピンカス
[演奏]ブルノ劇場管弦楽団、チェコ=スロヴァキア放送管弦楽団
[制作]1989年
■約1時間13分

 

ゴーゴリの小説に基く表現豊かな管弦楽曲をバレエに

プラハ室内バレエ『タラス・ブーリバ』

初回放送:8月26日(水)23:40

[振付]パーヴェル・シュモク
[音楽]ヤナーチェク:「タラス・ブーリバ」より
[出演]ラディスラフ・ラーイン(タラス・ブーリバ)、ヴラディーミル・クロウベク(オスタップ)、パーヴェル・デュンバラ(アンドレイ)
[指揮]カレル・アンチェル
[演奏]チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
[制作]1987年
■約26分

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