マッツ・エックの『ジゼル』
Mats Ek's "Giselle
古典バレエの改作で知られるスウェーデンの鬼才振付家マッツ・エックの出世作。愛する男性に裏切られて死んだジゼルは亡霊となり彼を苦しめるが、最後は彼を許し守りながら消えてゆく・・・という悲恋物語を新解釈で再生。その大胆な読み替えが賛否両論を巻き起こしながらも、1982年初演以来の上演は28ヶ国300回以上にのぼる。
エック版のジゼルは直情径行で喜怒哀楽の激しい女性。演じるアナ・ラグーナ(マッツ・エック夫人)のパワフルな演技は圧倒的。第2幕は、夜の森が精神病院の病室、ミルタが看護婦長、ウィリーが患者に設定されているところに注目。美しい衣装や装置を拒否し、人間本来の愛憎を赤裸々に描いた人間ジゼルの物語がここにある。クルベリ・バレエ定評のアンサンブルも見ごたえ十分。この番組はエック自身がテレビ用に脚色した映像。
[ストーリー]アルブレヒトに裏切られたジゼルは錯乱し、村人に拘束され精神病院に送られる。見舞いに訪れたアルブレヒトは彼女に許しを乞うが、どうしても2人の心はすれ違ったまま・・・。
[出演]アナ・ラグーナ(ジゼル)リュック・ボウイ(アルブレヒト)イヴァン・オウズリー(ヒラリオン)ヴァネッサ・マッキントッシュ(バチルダ)レーナ・ヴェネグレン(ミルタ)
【アルブレフトの友人】ジョージ・エルキン、マルグレット・カウフマン、ヴェリペッカ・ペルトカリオ、アリソン・ウェイ
【村人たち】青山真理子、アンナ・ディール、モニカ・メンガレッリ、ポンペア・サントロ、ヨルマ・イーロ、ガエタン・マッセ、ロジャー・ニルソン、ヤチェク・ソレツキ
【ウィリーたち】青山真理子、アンナ・ディール、ジェニファー・ハンナ、マルグレット・カウフマン、モニカ・メンガレッリ、ポンペア・サントロ、アリソン・ウェイ
[振付&TV版脚色]マッツ・エック[美術&衣裳]マリー=ルイース・ド・ギール・ベリエンストローレ
[音楽]アドルフ・アダン[指揮]リチャード・ボニング[演奏]モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団[制作]1987年
■約1時間31分
(c)Arthaus Musik GmbH

- ドキュメンタリー『ヴィーラント・ワーグナーの想い出』
放送:05月21日(火)21:00

- シリーズ「20世紀の巨匠たち」〜ベンノ・モイセイヴィチ
放送:05月22日(水)21:00

- グレン・グールド・プレイズ・バッハ第2話「フーガの技法をめぐって」
放送:05月23日(木)21:00




