ウィーン国立歌劇場2010『カルメン』
Wiener Staatsoper 2010 Carmen
ウィーン国立歌劇場総裁を19年間務めたイオアン・ホーレンダーの任期最後のオペラ・プロダクションであり、当初予定されていた指揮者マリス・ヤンソンス、メゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャ、テノールのロランド・ビリャソンが降板するなど、何かと話題を呼んだ公演。
スーパースター、アンナ・ネトレプコが脇役のミカエラを演じ(彼女にとって同役は1996年東京で歌った以来だとか)、主役を喰う存在感で絶賛を浴びた様子がわかる。
この公演の一番の注目は、国立歌劇場デビューとなった、まだ30代前半のラトビア人指揮者、アンドリス・ネルソンス。降板したヤンソンスの弟子でもあり、今回は彼の推薦で初登板。1978年カルロス・クライバーが指揮した公演以来の『カルメン』と絶賛を浴びた。
ブルガリアのメゾ・ソプラノ、ナディア・クラステヴァの妖艶なカルメン、注目のテノール、マッシモ・ジョルダーノの誠実なドン・ホセ、そして世界的人気のバス・バリトン、イルデブランド・ダルカンジェロのエスカミーリョなど、歌手たちの熱演も必見。
ウィーンでは1978年以来おなじみのフランコ・ゼッフィレッリのプロダクション。ビゼーのオリジナルに近い台詞入りで上演されるフリッツ・エーザー校訂アルコア版を採用。芝居的な要素もたっぷり楽しめる。
[演目]ジョルジュ・ビゼー:4幕のオペラ・コミック『カルメン』(フリッツ・エーザー校訂アルコア版)
[台本]アンリ・メイヤック&リュドヴィク・アレヴィ[原作]プロスペル・メリメの小説『カルメン』
[ストーリー]許婚ミカエラがいる伍長ドン・ホセは魔性の女カルメンに心惹かれる。闘牛士エスカミーリョに気のある素振りをされたカルメンはドン・ホセを惑わし密輸業者の仲間に引き入れる。密輸基地にミカエラがやってきて、ホセの母が病気であることを伝える。彼は心変わりしそうなカルメンに嫉妬を感じながら帰郷。闘牛の日、カルメンはエスカミーリョと共に入場。ホセは何度も哀願するがカルメンは全く取り合わない。遂に彼は怒りにまかせカルメンを殺害する。
[出演]ナディア・クラステヴァ(カルメン/メゾ・ソプラノ)マッシモ・ジョルダーノ(ドン・ホセ/テノール)イルデブランド・ダルカンジェロ(エスカミーリョ/バス・バリトン)アンナ・ネトレプコ(ミカエラ/ソプラノ)アニタ・ハルティヒ(フラスキータ/ソプラノ)ゾリャーナ・クシュプラー(メルセデス/メゾ・ソプラノ)アレクサンドル・モイシュク(スニガ/バス)アドリアン・エロード(モラレス/バリトン)ヘルヴィヒ・ペコラーロ(レメンダード/テノール)ヤン・テジュン(ダンカイロ/バリトン)カリーナ・サルキッソヴァ(ダンサー)ミハイル・ソスノフスキ(ダンサー)ウィーン国立歌劇場バレエ団、ウィーン・フォルクスオーパー・バレエ団
[演出&装置]フランコ・ゼッフィレッリ[衣裳]レオ・ベイ[照明]ルドルフ・フィッシャー[振付]カリーナ・サルキッソヴァ
[指揮]アンドリス・ネルソンス[演奏]ウィ-ン国立歌劇場管弦楽団及び同合唱団、同児童合唱団[合唱指揮]トーマス・ラング
[収録]2010年5月ウィーン国立歌劇場[映像監督]カリーナ・フィビッヒ
■字幕/全4幕:約2時間41分
(c) Ali Schafler/ORF

- シリーズ「20世紀の巨匠たち」〜ベンノ・モイセイヴィチ
放送:05月22日(水)21:00

- グレン・グールド・プレイズ・バッハ第2話「フーガの技法をめぐって」
放送:05月23日(木)21:00

- シュターツカペレ・ドレスデン「アジアン・ナイト」
放送:05月24日(金)21:00




