バイエルン州立歌劇場2007『ホヴァンシチナ』

Mussorgsky:Chowanschtschina
オペラ 字幕

2009年ボリショイ劇場来日公演で革新的な『エフゲニー・オネーギン』を披露。現在のロシア若手演出家の中でも特にワールドワードな活躍をみせるドミートリー・チェルニャコフ注目の演出。ピョートル大帝が権力を掌握してロシアの近代化に乗り出す直前、17世紀末の混乱の時代を舞台に、野心と陰謀のうずまく冷酷な権力闘争、その日常化がもたらす末世的な人心の荒廃、苛烈な抵抗をみせる宗教者たちといった現代にも通じる普遍的テーマを浮かび上がらた歴史絵巻。チェルニャコフは舞台上部にピョートルと、彼と対立する皇女ソフィアの姿を提示する大胆な手法で隠された勢力関係を分かりやすくした。各場面に8時、10時…と時刻を表示し、物語全体がたった一日の出来事とすることで緊迫感を盛り上げる。有名な前奏曲「モスクワ川の夜明け」で始まり、旧教徒の夜の昇天で終わるこのオペラの「昼と夜」「俗と聖」を際立たせたアイデアも独創的。パータ・ブルチュラーゼ演じるイワン・ホヴァンスキー公の名演は注目。

[演目]モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキー:音楽劇『ホヴァンシチナ』(ドミートリイ・ショスタコーヴィチ版/イーゴル・ストラヴィンスキーによるエンディング付)
[台本]モデスト・ペトローヴィチ・ムソルグスキーがヴラディーミル・ヴァシーリエヴィチ・スターソフと共に17世紀末のロシア史実に基づき編纂
[出演]パータ・ブルチュラーゼ(イヴァン・ホヴァンスキー/バス)ドリス・ゾッフェル(マルファ/メゾ・ソプラノ)アナトーリ・コチェルガ(ドシフェイ/バス)ジョン・ダスザック(ヴァシリー・ゴリーツィン/テノール)クラウス・フローリアン・フォクト(アンドレイ・ホヴァンスキー/テノール)ヴァレリー・アレクセイエフ(シャクロヴィートゥイ/バス)ウルリヒ・レス(代書屋/テノール)カミッラ・ニュールンド(エンマ/ソプラノ)マルク・プジョル(ヴァルソノフィエフ/バス)ケヴィン・コナーズ(クーシカ/テノール)ケネス・ロバーソン(ストレシネフ/テノール)ヘレナ・ユングヴィルト(分離派教徒の老婆/ソプラノ)ラナ・コス(分離派教徒の老婆/ソプラノ)アナイーク・モレル(分離派教徒の老婆/ソプラノ)クリスティアン・リーガー(銃兵/バス)リュディガー・トレブス(銃兵/バス)トーマス・ウェーバー(ピョートル大帝/黙役)バーバラ・ザンダー(ソフィア皇女/黙役)
[演出&装置&衣裳]ドミートリイ・チェルニャコフ
[指揮]ケント・ナガノ[演奏]バイエルン州立歌劇場管弦楽団及び同合唱団 他[合唱指揮]アンドレス・マースペロ
[収録]2007年7月10日&14日ミュンヘン・ナツィオナルテアター「ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2007」[映像監督]カリーナ・フィビヒ
■字幕/全5幕:約2時間57分

(c) Wilfried Hoesl

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