チューリヒ歌劇場2006『低地』
D'Albert:Tiefland
卓越したピアニストとして世界的に知られた英国出身のドイツ人オイゲン・ダルベール。『低地』は彼のオペラの中でも最高傑作と言われながら「ヒットラーお気に入りのオペラ」だったため、戦後は上演の機会に恵まれなかった曰くつきの作品。初めての方でも聞きやすい美しく抒情的なメロディーが満載。
この番組は2006年チュ-リヒ歌劇場公演。当時の音楽監督フランツ・ウェルザー=メストと演出家マティアス・ハルトマンが、『低地』復活上演にあたり新演出で望んだ画期的なプロダクションだ。山中の映像を使って歌手たちを巨大なスクリーンに映しながら演技させるプロローグ、本来の舞台である低地の水車小屋を豪華な一室に設定変更し、山男ペードロと都会のギャップを醸し出した演出が秀逸。ペトラ=マリア・シュニッツァー&ペーター・ザイフェルト夫妻の強靭ながら切々とした歌声、人気バリトン、マティアス・ゲルネの洗練された悪役ぶりなど、主要歌手たちにも注目。ウェルザー=メストが指揮する色彩豊かなオーケストラが、この珍しいオペラの素晴らしさを倍増している。
[ストーリー]裕福なセバスティアーノは、山地に住む純粋な男ペードロに、自分の愛人マルタを妻として与えようと目論んでいる。自分は金持ちの女性と結婚し、借金を帳消しにしようというのだ。マルタは低地にやってきたペードロを最初は相手にしなかったが、次第に心を開いていく。セバスティアーノの魂胆を知ったペードロは、彼を絞め殺し、マルタと共に山に戻っていく。
[出演]ぺトラ・マリア・シュニッツァー(マルタ/ソプラノ)ペーター・ザイフェルト(ペードロ/テノール)マティアス・ゲルネ(セバスティアーノ/バリトン)ラースロ・ポルガー(トンマーゾ/バス)エヴァ・リーバウ(ヌーリ/ソプラノ)ルドルフ・シャッシング(ナンド/テノール)ヴァレリー・ムルガ(モルッチョ/バリトン)クリスティアーネ・コール(ペーパ/ソプラノ)リューバ・チュクロヴァ(アントニア/ソプラノ)キスマラ・ペッサッティ(ロザーリア/コントラルト)ミハエル・ムロセク(若者/バリトン)
[演目]オイゲン・ダルベール:歌劇『低地』(プロローグ&2幕の改訂版)[台本]ルードルフ・ロータール[原作]アンヘル・ギメラの戯曲『低地』[演出]マティアス・ハルトマン[装置]フォルカー・ヒンターマイヤー[衣裳]スー・ビューラー[照明]ユルゲン・ホフマン[振付]テレサ・ローテンベルク[指揮]フランツ・ウェルザー=メスト[演奏]チューリヒ歌劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]エルンスト・ラッフェルスベルガー[収録]2006年12月チューリヒ歌劇場[映像監督]フェリックス・ブライザッハ
■字幕/プロローグ&全2幕:約2時間24分
(c) Suzanne Schwiertz
| 2013年05月01日(水) | 17:55 |
| 2013年05月02日(木) | 13:55 |
| 2013年05月04日(土) | 06:00 |
| 2013年05月05日(日) | 深夜 03:30 |

- シリーズ「20世紀の巨匠たち」〜ベンノ・モイセイヴィチ
放送:05月22日(水)21:00

- グレン・グールド・プレイズ・バッハ第2話「フーガの技法をめぐって」
放送:05月23日(木)21:00

- シュターツカペレ・ドレスデン「アジアン・ナイト」
放送:05月24日(金)21:00




