ハークネス・バレエの世界

Eaters of Darkness/Percussion for Six
バレエ

ハークネス・バレエは、レベッカ・ハークネスという富豪の女性が出資し、1964年から10年程存在したバレエ団。ニューヨークを拠点に、主にヨーロッパでの活動が中心で、20世紀を代表するスペインの画家サルバドール・ダリが美術を手掛けたカンパニー(結局公演は実現しなかったが)としても知られている。この番組には2つの作品が収録されている。
『イーターズ・オブ・ダークネス〜暗闇を食う人々〜』は1958年フランクフルト・バレエが初演。振付はオーストラリアやフランクフルトで活躍した英国人ダンサー兼振付家ウォルター・ゴア、音楽は英国の作曲家ベンジャミン・ブリテンの『フランク・ブリッジの主題による変奏曲』。若い花嫁が夫によって精神病院に送られ本当に狂気に陥る物語で、ゴア作品の中では最もパワフルなバレエの一つ。
男性ダンサー6人による抽象バレエ『パーカッション・フォー・シックス』は1969年初演。ハークネス・バレエ創設者の一人ビンセント・ネブラーダにとって最初の振付作品だ。ダンサーに、ヒューストン・バレエ芸術監督を務めたベン・スティーヴンソンや、ABTのバレエマスター、カーク・ピーターソンなどが名を連ねているところも貴重。
活動期間が短かったせいか、ハークネス・バレエの映像は殆ど残っておらず、この番組自体が大変貴重な存在である。名前は知っていても、ハークネス・バレエが実際どのようなダンスを踊っていたかを知っている人は少ないはず。バレエ・ファン必見の番組だ。

[演目]イーターズ・オブ・ダークネス〜暗闇を食う人々〜[出演]リンダ・ディ・ボナ、ゼイン・ウィルソン、ビンセント・ネブラーダ、ハークネス・バレエ[振付]ウォルター・ゴア[装置]ハイン・ヘックロス[音楽]ベンジャミン・ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲Op.10
[演目]パーカッション・フォー・シックス[出演]カーク・ピーターソン、ケネス・スカライス、クリス・アポンテ、ベン・スティーヴンソン、ゼイン・ウィルソン、デニス・プール[振付]ビンセント・ネブラーダ[音楽]リー・グルスト
[制作]1971年[映像監督]フーゴー・ニーベリング
■約50分

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