映画『聖セバスティアンの殉教』

Le Martyre de Saint Sebastien
エンターテインメント 字幕

木に縛られ弓で射抜かれた姿の絵画で知られる聖セバスティアンの、キリスト教への回心から殉教までを描いた音楽映画。現在ではクラシカ・ジャパンでしかご覧いただけない、大変珍しい作品。19世紀末から20世紀初頭にかけて政治家としても活躍した詩人ガブリエーレ・ダヌンツィオと、フランス印象派音楽の作曲家クロード・ドビュッシーが意気投合して生まれた『聖セバスティアンの殉教』は、1911年5月22日パリのシャトレ座で、レオン・バクストの装置&衣裳、ミハイル・フォーキンの振付により、バレエとオペラ、芝居がミックスした神秘劇として初演された。弓と舞踊の名手であるローマの近衛兵セバスティアンは、ディオクレティアヌス帝のキリスト教徒迫害で殺害されたとされる。中世よりペストからの守護聖人として多くの絵画に描かれている。この映画は、ディディマのアポロ神殿やパムッカレの石灰湯治場、エフェソスのアルテミス神殿とセルシウス図書館など、かつてのローマ帝国の領土にあたるトルコ西部でロケされた。この辺りは古代ローマの歴史遺産が比較的良い状態で保たれているばかりか、人間の営みも当時の面影を残している。セバスティアンは『ターミネーター』『アビス』のマイケル・ビーン、皇帝は『エクスカリバー』『チャタレイ夫人の恋人』のニコラス・クレイ、ローマ総督はパゾリーニ映画で知られるフランコ・チッティ、双生児の母はチェコの名女優ヤナ・フラヴァーチョヴァーなど、米、英、イタリア、チェコなど国際色豊かなキャストも注目。特に大人気であったマイケル・ビーンの美しい肉体と豊かな表情は聖人セバスティアンにぴったり。

[原作]ガブリエーレ・ダヌンツィオの神秘劇『聖セバスティアンの殉教』[音楽]クロード・ドビュッシー
[ストーリー]ローマ帝国時代。双子の兄弟が、キリスト教徒であるがゆえに、今まさに火焙りの刑に処せられようとしている。ローマの弓隊長セバスティアンは突然啓示を受け、キリスト教に目覚める。彼は捕らえられ、木の幹に縛られ、矢で射抜かれて絶命する。
[出演]マイケル・ビーン(セバスティアン)ニコラス・クレイ(皇帝)フランコ・チッティ(ローマ総督)ヤナ・フラヴァーチョヴァー(母)ミカエル・グリャーシュ(双生児)リュボミ-ル・マルティニーク(双生児)アンドレア・コッポラ(キリスト)ウルス・アルトハウス(弓手)ピエトロ・スペシャーレ(弓手)ヤン・ガブリエル(弓手)イヴァン・ヴァルガ(弓手)ファビン・ガレッティ(弓手) 他
[指揮]サー・コリン・デイヴィス[演奏]フランス国立管弦楽団、フランス放送合唱団、アンネ=ソフィー・フォン・オッター(双生児)ジャン・ベイリー(双生児)フランソワ・プイロル(太陽神)カローレ・バヤッチ(セルセ)セドリック・ロスドイチャー(セバスティアンの魂)テルツ少年合唱団のソリスト
[監督]ペトル・ヴァイクル[撮影]イルジ・カダニュカ[音響]グレコ・カサデスス[美術]カレル・リアー、ハサン・ディケル[衣裳]ミラン・コルバ
[収録]1983年エフェソス、ディディマ、アイディン、サルディスなどトルコ西部の古代ローマ時代の歴史遺産にて[制作]1984年
■字幕/約1時間24分

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