2019 / 08 / 27
佐渡裕「真夏の夜のガラ・コンサート2019」 in グラフェネック
≪おススメコンサート≫
クラシカ・ジャパンが自信をもっておすすめするコンサート。
2019年9月放送のラインナップから、今回は「佐渡裕「真夏の夜のガラ・コンサート2019」 in グラフェネック」をご紹介します。
佐渡裕が音楽監督として率いるトーンキュンストラー管弦楽団による夏の恒例のグラフェネック野外コンサート。
オーストリアの名門トーンキュンストラー管弦楽団によるグラフェネック夏のシーズン開幕コンサート。2015年9月より同楽団音楽監督を務める佐渡裕は、毎年6月に行われる「真夏の夜のガラ」を、就任直前の2015年から指揮。2019年が連続5回目の登場です。
ウィーン郊外のグラフェネックは、ウィーン会議で名を残すオーストリア宰相メッテルニヒの居城が現存する歴史の街。この番組では、美しい青空とグラフェネック城庭園の美しい景観、明るい夕暮れ時からどんどん暗くなっていくヨーロッパ夏の夜の野外コンサートの空気感、そして恒例のエルガー『威風堂々』にのせて打ち上げられる盛大な花火をたっぷりとお楽しみください。
会場は2007年にオープンしたヴォルケントゥルム(雲の塔)野外劇場。
2019年6月14日公演では、ゲストにブルガリア出身の人気ソプラノ、ソニア・ヨンチェヴァとフランスの名バリトン、リュドヴィク・テジエ、そして1995年オーストリア生まれのアルメニア系ヴァイオリニスト、エマニュエル・チェクナヴォリアンを迎え、オペラのアリアやヴァイオリンの名曲を披露。コンサートを華やかに彩ります。

(c) ORF/Thomas Jantzen
若きチェクナヴォリアンのヴァイオリンにも注目
第2子を妊娠中のヨンチェヴァは大きなお腹で歌っているのも微笑ましく、テジエが歌う『スペードの女王』『ドン・カルロ』『アンドレア・シェニエ』のバリトンの名アリアがドラマティック。
2019年10月の読売日本交響楽団定期演奏会に出演の若きチェクナヴォリアンのヴァイオリンにも注目したい。佐渡の棒でトーンキュンストラー管が楽しく演奏する様子も見どころ。
[演目]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:歌劇『エフゲニー・オネーギン』~ポロネーズ、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/アレクサンドル・グラズノフ編曲:なつかしい土地の思い出Op.42~第3曲「メロディ」、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』~エレツキー公爵のアリア「私は貴女を愛しています」、ジョルジュ・ビゼー:歌劇『カルメン』~ハバネラ「恋は野の鳥」、ジュゼッペ・ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』~ロドリーゴの死「あなたを抱くことができるわたしは・・・わたしには最後の時がきた・・・私は死ぬ、けれど心は幸福感にあふれて」、ジャコモ・プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』~ラウレッタのアリア「わたしのお父さん」、ピエトロ・マスカーニ:歌劇『友人フリッツ』~間奏曲、ウンベルト・ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』~ジェラールのアリア「祖国の敵」、ジュール・マスネ:歌劇『エロディアーデ』~サロメのアリア「彼は優しい人」、フランツ・フォン・スッペ:喜歌劇『ウィーンの朝、昼、晩』~序曲、フリッツ・クライスラー/クリストフ・エーレンフェルナー編曲:ウィーン風狂想的幻想曲、フランツ・レハール:喜歌劇『微笑みの国』~スー・ホンのアリア「君は我が心のすべて」、サー・エドワ-ド・エルガー:行進曲『威風堂々』第1番ニ長調Op.39-1より
[指揮]佐渡裕[演奏]トーンキュンストラー管弦楽団、ソニア・ヨンチェヴァ(ソプラノ)リュドヴィク・テジエ(バリトン)エマニュエル・チェクナヴォリアン(ヴァイオリン)[収録]2019年6月14日ヴォルケントゥルム野外劇場(グラフェネック)[映像監督]ハイデリンデ・ハシェク
初回放送日:9月1日