2019 / 10 / 10
ネルソンス&コンセルトヘボウ「バルトークとショスタコーヴィチ」
≪おススメコンサート≫
クラシカ・ジャパンが自信をもっておすすめするコンサート。
2019年10月放送のラインナップから、今回は「ネルソンス&コンセルトヘボウ「バルトークとショスタコーヴィチ」 」をご紹介します。

(c)Christina Chouchena
名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の独特なサウンド
アムステルダムのコンサートホール「コンセルトヘボウ」専属オーケストラとして1888年に発足したオランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。
世界屈指の音響を誇るホールが作るビロードの弦、ふくよかな木管、黄金の金管という独特なサウンドを“目で聴く”番組。
若きバルトークが恋焦がれた女性ヴァイオリニストに献呈され、彼女の死後に発見されるまで半世紀にわたり存在を知られなかったロマンティックな『ヴァイオリン協奏曲第1番』、第二次世界大戦時のショスタコーヴィチのファシズムへの勝利宣言とされ、第1楽章の12回繰り返される「戦争の主題」が有名な交響曲第7番『レニングラード』、その間にシベリウス11歳の作品『水滴』というプログラムは全体の流れに見事なコントラストと調和を生み出し、番組の最後まで一瞬たりとも目が離せません。
1978年ラトヴィア生まれの若きアンドリス・ネルソンスは、ボストン交響楽団音楽監督と、2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長(カペルマイスター)を兼任。コンセルトヘボウ管とは現在「ショスタコーヴィチ交響曲全集」が進行中。
この番組では、『レニングラード』の圧倒的迫力と冷静さを保ちながら観客を興奮に導く彼の指揮が見どころ。
バルトークを弾くのは、2016年ノーベル賞コンサートでも見事なブラームスを披露したオランダの女流ヴァイオリニスト、ジャニーヌ・ヤンセン。その官能的なヴァイオリンは音だけでなく、彼女の顔の表情や動きなど、是非目で音楽を追って欲しい。
[演目]バルトーク・ベラ:ヴァイオリン協奏曲第1番Sz.36、ジャン・シベリウス:水滴JS.216、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ:交響曲第7番ハ長調Op.60『レニングラード』
[指揮]アンドリス・ネルソンス[演奏]ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)グレゴール・ホルシュ(チェロ)[収録]2015年9月17日コンセルトヘボウ(アムステルダム)[映像監督]ヨースト・ホンセラール
■約1時間54分
初回放送日:10月18日