2020 / 04 / 02
イグデスマン&ジョーの『オーケストラ・ガイド』
≪おススメコンサート≫
クラシカ・ジャパンが自信をもっておすすめするコンサート。
2020年4月放送のラインナップから、今回はイグデスマン&ジョーの『オーケストラ・ガイド』ご紹介します。

(c) Julia Wesely
名門トーンハレ管弦楽団とともに「世界の歴史」と「楽器の歴史」を一挙に紹介する、爆笑のステージ!
「イグデスマン&ジョー」は、ロシア人ヴァイオリン奏者アレクセイ・イグデスマンと、韓国系イギリス人ピアノ奏者ヒョンギ・ジョーから成るコンビ。イギリスの名門ユーディ・メニューイン音楽学校で出会った二人は、確かな演奏技術に裏づけられた「音楽漫才」で人気を博しています。二人を一躍有名にしたのは、インターネットを通じて世界中に「爆笑」を巻き起こしたコンサート・パロディ動画。以来イグデスマン&ジョーは、「音楽漫才」はもとより、ニューヨーク・フィルハーモニックやピッツバーグ交響楽団、ウィーン交響楽団等とのコラボレーションを通して、音楽を愛するひとびとに笑いを届けてきました。
番組は、スイスのチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の創立150周年記念公演。同楽団の委嘱によりイグデスマン&ジョーが構成・台本・作曲・出演を一手に引き受けた音楽劇「オーケストラを知るための歴史的&爆笑的ガイド(原題:A Historical and Hysterical Guide to the Orchestra)」が繰り広げられます。

(c) Julia Wesely
オーケストラの各楽器のルーツや特色を、数々のユーモアや冗談を交えながら紹介
物語の登場人物は、店員(ジョー)と客(イグデスマン)。「オーケストラの一員になりたいのですが…」と店を訪れた客に、「どの楽器が宜しいですか?」と聞く店員。客から「おすすめの楽器」をたずねられた店員は、こう答えます。「まずは“起源”をお話ししなければなりませんね!」。
――「オーケストラの起源ですか?」(客)
――「いいえ、この世界の起源です!」(店員)
こうして店員は、宇宙の混沌、ビッグバン、旧石器時代、古代エジプト、古代中国…と、古今東西の歴史を語りながら、オーケストラの各楽器のルーツや特色を、数々のユーモアや冗談を交えながら紹介していきます。
オーケストラの背後に掲げられたスクリーンを活用した、イグデスマン&ジョーのテンポの良い音楽漫才は、会場を終始、笑いに包みます。所々で漫才に「加担」するチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のメンバーたちの痛快な「演技」も必見。ジョシュア・ワイラースタインが、民俗音楽色の濃い愉快なオリジナル音楽をきびきびと指揮し、舞台全体を引き締めています。
[発案・台本・作曲・出演]イグデスマン&ジョー:アレクセイ・イグデスマン(ヴァイオリニスト・俳優)&ヒョンギ・ジョー(ピアニスト・俳優)
[演奏]ジョシュア・ワイラースタイン(指揮)チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
[振付・演出]フェルディナンド・チェファロ
[制作]2018年チューリッヒ・トーンハレ(スイス)
[映像監督]フリードリヒ・ガッツ
放送日:4月2日 他