2018 / 04 / 06
ウィーン国立バレエ団『ヌレエフ・ガラ』『海賊』
5月9日(水)〜10日(木)/5月12日(土)〜13日(日) オーチャードホール
【オデット】
左『海賊』より 右「赤のジゼル」より©️Wiener Staatsballett/Ashley Taylor
マニュエル・ルグリ率いるウィーン国立バレエ団、待望の来日公演。2016年、ルグリ振付の『海賊』プレミエ公演は、全公演ソールドアウトとなり、いよいよルグリが振付家としてのキャリアをスタートさせるのかと世界中のバレエ・ファンは注目した。ルグリ自身はこの後何度も日本に来て現役ぶりをアピールしてくれていたのだが、このプロダクションでのカンパニー来日公演はなかなか実現しなかった。ようやく日本で見ることができるのだ。しかも『海賊』は男性ダンサーが活躍する冒険活劇、そしてルグリは、ルドルフ・ヌレエフから直接指導してもらい、薫陶を受けた大事な弟子。ヌレエフのセンスが、ルグリを通してどのように表出されるのかも興味深いところ。しっかりと目に焼き付けたい。
さらに『ヌレエフ・ガラ』というなんとも魅力的なガラ公演も日本で見ることができる。2011年からウィーン国立バレエ団で行われるようになったガラで、ヌレエフの功績を継いだルグリがヌレエフの芸術性を再現することを目的としている。毎年、プログラムの多様性、バランスの良さが評判で、ルグリのプロデューサーとしての手腕も評価されている。今回の日本公演では、ノイマイヤ―版『シルヴィア』とプティ振付『ランデヴー』の2作品にルグリが舞台に立つこともファンにはたまらない。カンパニーが総力をあげて最高のパフォーマンスを繰り広げてくれることだろう。そして、ウィーン国立バレエ団ファースト・ソリスト(最高位)の二人の日本人、橋本清香と木本全優が自分のカンパニーで踊る姿を見られるのは嬉しい。(結城美穂子)
【公演情報】ウィーン国立バレエ団 2018
・ヌレエフ・ガラ
2018年5月 9日(水)18:30
2018年5月10日(木)18:30
・海賊(マニュエル・ルグリ版 日本初演)
2018年5月12日(土)12:30 / 18:30
2018年5月13日(日)14:00
会場:Bunkamura オーチャードホール
詳細は公式HPにてご確認ください↓↓
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/18_wiener/