2018 / 04 / 06
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『眠れる森の美女』『リーズの結婚』
5月18日(金)〜20日(日)/5月25日(金)〜27日(日) 東京文化会館
【オデット】

『眠れる森の美女』©︎Bill Cooper

『リーズの結婚』©︎Roy Smiljanic
3年ぶり、待望のカンパニー引越し公演。しかもアリーナ・コジョカル(『眠り』)とマチアス・エイマン(『リーズ』)がゲスト出演するという嬉しいサプライズつきだ。今回の演目はピーター・ライト版の『眠れる森の美女』とフレデリック・アシュトン版の『リーズの結婚』という英国ロイヤル・バレエの姉妹カンパニーにふさわしい、オーセンティックな2作品を上演する。
『眠れる森の美女』は古典バレエの中でも最もゴージャスな舞台装置、衣裳、多くのソリストクラスの出演者を必要とし、上演時間もたっぷり長い。お金と手間をかけなければならないので、ごく一部のトップクラスのカンパニーしか全幕上演することができない作品だ。ライト版は、重厚で伝統的な様式美を楽しめる絢爛豪華な舞台で、かつて英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとして活躍し、ロイヤルの伝統がしっかり身についているアリーナ・コジョカルが見事に伝統を体現してくれることだろう。
『リーズの結婚』はのどかなぶどう農園が舞台で、終始平和で楽しくかわいらしい。ストーリーがシンプルでコミカルな場面も多く、実は初めてバレエを見る人に強力にお勧めしたい作品。アシュトン版は最も親しまれている版で、男性が演じる主人公の母親による木靴の踊りや、着ぐるみで登場するニワトリのステップ(実は難しい)といった見どころも、自然に目が向くようになっている。パリ・オペラ座のエトワールとして実力・人気ともに高いエイマンとバーミンガム・ロイヤルのプリンシパルである平田桃子との共演で、軽妙で極上の『リーズ』の世界を堪能できるだろう。(結城美穂子)
【公演情報】英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2018年 日本公演
〈眠れる森の美女〉
・2018年5月18日(金)18:30
(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル / (王子):マチアス・ディングマン
・2018年5月19日(土)14:00
(オーロラ姫):デリア・マシューズ / (王子):ブランドン・ローレンス
・2018年5月20日(日)14:00
(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル / (王子):マチアス・ディングマン
〈リーズの結婚〉
・2018年5月25日(金)19:00
(リーズ):平田 桃子 / (コーラス):マチアス・エイマン
・2018年5月26日(土)14:00
(リーズ):セリーヌ・ギッテンス / (コーラス):タイロン・シングルトン
・2018年5月27日(日)14:00
(リーズ):平田 桃子 / (コーラス):マチアス・エイマン
※記載の配役は2017年11月22日現在の予定です。
会場:東京文化会館
詳細は公式HPにてご確認ください↓↓
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/brb/index.html