2018 / 06 / 05
東京シティ・バレエ団ウヴェ・ショルツ・セレクション『オクテット』『ベートーヴェン交響曲第7番』
【オデット】

『オクテット』©️鹿摩隆司

『ベートーヴェン交響曲第7番』©️鹿摩隆司
ウヴェ・ショルツ振付『ベートーヴェン交響曲第7番』を2013年に日本初演して、東京シティ・バレエ団はカンパニーとして新たな個性を得た。ウヴェ・ショルツ(1958-2004)は、シュツットガルト・バレエ団で踊った後、チューリッヒ・バレエ団、ライプツィヒ・バレエ団の芸術監督を務めた振付家。クランコ、ノイマイヤー、マクミランという物語バレエを創作する20世紀後半の振付家の系譜に属する。一時期バランシンのスクール・オブ・アメリカン・バレエで学んだ経験もあり、音楽の視覚化を目指す抽象バレエも経験している。つまり彼の作りだす作品は、非常にドラマティックな、目で見る音楽になっているのだ。
ショルツ作品をレパートリーに加えた東京シティ・バレエ団は再演を重ねて、いずれも高く評価されている。2017年に初演した『Octet』はメンデルスゾーンの『弦楽八重奏曲』変ホ長調Op.20を使用しており、今回の公演は待望のオーケストラ演奏による再演だ。
井田勝大指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の演奏も期待でき、五感をフル活用して公演を楽しみたい。(結城美穂子)
東京シティ・バレエ団
7月7日(土)17:00
7月8日(日)14:00
『オクテット』
岡 博美 清水愛恵 石黒善大 沖田貴士 中弥智博
『ベートーヴェン交響曲第7番』
志賀育恵 佐合萌香 中森理恵 キム・セジョン 玉浦 誠 内村和真
会場:ティアラこうとう大ホール
指揮:井田勝大
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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