2019 / 01 / 18
国際的なダンスフェスティバル「横浜ダンスコレクション」が今年も開催!

世界初演となるオープニング・プログラム/エラ・ホチルド『Futuristic Space』(Photo:yuval hidas)
若手振付家の発掘・育成を目的として、1996年にスタートした国際的なダンスフェスティバル「横浜ダンスコレクション」。今年で24回目を迎える横浜ダンスコレクション2019は、「METHOD/SPACE/PRESENCE」をキーワードに、独自の表現で国際的にも影響を与え続けるアーティストを取り上げる。

自然の中にある四大元素「水・土・火・風」をテーマに制作活動を行うスペイン人ダンサー、チェイ・フラドによる『Agua』(Photo:Elias Aguirre)
1月31日~2月17日の約3週間の会期中には、世界初演のオープニング・プログラムをはじめ、世界が注目するアーティストによる日本初演作を含む全7作品が上演される。オープニング・プログラム『Futuristic Space』の振付・演出を手掛けるのは、森山未來と共同振付した『JUDAS, CHRIST WITH SOY』(世界初演)で話題を呼んだエラ・ホチルド。ダンス、美術、音楽の調和する作品が特徴的な彼女が、数千年後の未来を舞台に物語を繰り広げる。
海外のダンスフェスティバルとの連携による作品上演と、前回のコンペティションⅡ受賞者による公演「ダンスコネクション」には、3作品が登場。中でも、2017年にスペインの国際ダンスフェスティバルMASDANZAでベストパフォーマー賞を受賞したチェイ・フラドの『Agua』は必見だ。独学でアーバン・ダンス(ブレイク、ポッピング、ロッキン)を学び、振付家・ダンサーとしてのキャリアをスタートさせたチェイ・フラドが、水にフォーカスを当て、変幻自在なさまを表現する。
また、本フェスティバルの核とも言える振付家の発掘・育成を目指す「コンペティション」には、過去最多となる35カ国246組の応募があったとのこと。コンペティションⅠでは6カ国10組(日本・韓国・台湾・中国・フィリピン・ラトビア)、25歳以下を対象としたコンペティションⅡ新人振付家部門では12名のファイナリストが作品を上演する。
他にも、マイムの動きをベースとした演出・振付で、世代を超えて注目を集め続けるカンパニーデラシネラの新作『見立てる』(世界初演)や、全身を大きく使い、パワフルで威嚇するような動きを特徴としたダンス「クランプ」をベースにしたナッシュの『セル』(日本初演)など、見逃せない演目が続く。
クラシカ・ジャパン編成部 井手朋子
横浜ダンスコレクション2019
会期:1月31日(木)~2月17日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館及び屋外広場、横浜にぎわい座 のげシャーレ
お問い合わせ:横浜赤レンガ倉庫1号館 045-211-1515
●オープニング・プログラム/エラ・ホチルド『Futuristic Space』(世界初演)
日時:1月31日(木)~2月3日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
振付・演出:エラ・ホチルド
美術:大巻伸嗣
音楽:ゲルション・ヴァイセルフィレル
出演:大宮大奨、鈴木竜、笹本龍史、湯浅永麻、ミハル・サイファン
●ダンスコネクション/チェイ・フラド『Agua』 (日本初演)
日時:2月2日(土)~2月3日(日)
会場:横浜にぎわい座 のげシャーレ
振付・出演:チェイ・フラド
制作:Rotatira Performing Arts
●ダンスコネクション/チョン・チョルイン『Flight』
日時:2月2日(土)~2月3日(日)
会場:横浜にぎわい座 のげシャーレ
振付:チョン・チョルイン
出演:チョン・ジュウ、チョン・チョルイン
協力:Arts Council Korea、SIDance、HOTPOT East Asia Dance Platform 2017
●ダンスコネクション/永野百合子 <妖精大図鑑>『MONOLITH』(世界初演)
日時:2月2日(土)~2月3日(日)
会場:横浜にぎわい座 のげシャーレ
振付・構成・演出:永野百合子
脚本:飯塚うなぎ
出演:飯塚うなぎ、永野百合子(以上、妖精大図鑑)、安部 萌、小林菜々、住玲衣奈、畑中 実(ミラクルパッションズ)、平山 犬(天ぷら銀河)
●Competition Ⅱ/コンペティションⅡ 新人振付家部門 25歳以下の新人アーティスト12名による作品上演
日時:2月7日(木)~2月8日(金)
会場:横浜にぎわい座 のげシャーレ
審査員:伊藤千枝、ヴィヴィアン佐藤、柴幸男、浜野文雄
●Competition Ⅰ/コンペティションⅠ 映像・書類審査を経て選ばれた振付家10組による作品上演
日時:2月9日(土)~2月10日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
審査員:岡見さえ、近藤良平、多田淳之介、浜野文雄、矢内原美邦、サンソン・シルヴァン、グザヴィエ・ぺルソン、エマール・クロニエ
●カンパニーデラシネラ『見立てる』(世界初演)
日時:2月11日(月)~2月17日(日)
会場:横浜にぎわい座 のげシャーレ
振付・演出:小野寺修二
出演:大庭裕介、崎山莉奈、藤田桃子、小野寺修二
制作:合同会社syuz’gen
●ダンスクロス/ナッシュ『セル』(日本初演)
日時:2月15日(金)~2月17日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
振付・出演・テキスト・イメージ:ナッシュ
舞台美術・照明デザイン:エマニュエル・テュソール
技術監督・サウンドデザイン:ヴァンサン・オップ
製作:Nach Van Van Dance Company
制作:MANAKIN(ロラン・ボワイエ&レスリー・ペラン)
●ダンスクロス/鈴木竜『AFTER RUST』(日本初演)
日時:2月15日(金)~2月17日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール
振付・出演・美術・テキスト:鈴木竜
協力:eltanin、NPO alfalfa、リリュー・ラ・パプ国立振付センター
●青空ダンス
海の見える横浜赤レンガ倉庫 屋外広場で繰り広げる多彩なダンスパフォーマンス
日時:2月9日(土)~2月10日(日)
会場:横浜赤レンガ倉庫屋外広場
会期中は、横浜赤レンガ倉庫1号館2Fでは、ダンスと映像を巡る展覧会やワークショップなど多様なプログラムを開催します。詳細はこちらよりご覧ください。http://yokohama-dance-collection.jp/