2019 / 02 / 05
ドイツ・グラモフォン創立120周年を記念して、漫画界の巨匠・松本零士氏による初のカラヤン・セレクションCDが発売中
創立120周年を迎えた世界最古のクラシック専門レーベル「ドイツ・グラモフォン」から、漫画界の巨匠・松本零士氏による初のカラヤン・セレクションCD『松本零士セレクション/カラヤン ベスト・オブ・ベスト』が発売中だ。リリースを記念して、同レーベルの創立120周年記念日である2018年12月6日にトークイベントが行われた。
クラシック愛好家として知られる松本氏らしく、イベントではクラシック音楽に対する熱い想いが30分近くに渡って語られた。クラシックとの出会いは10歳のころ。ヨシフ・イヴァノヴィチの「ドナウ川のさざなみ」でクラシックに目覚めた松本少年は、友人の父親から譲り受けたベートーヴェンのシンフォニー全曲のレコードを繰り返し聴いた。昔からクラシックを聴きながら漫画を描くのが大好きで、「クラシック音楽に支えられた青春だった」と話す松本氏。『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』を映像化する際には、すべて「クラシックのあの曲のような感じで」と作曲家に音楽をオファーしていたため、常に思い描く理想のものが出来上がっていたという。今回のイベントでは、このようなクラシックに関するエピソードが次から次へと溢れ出た。
オープニングには、創刊50周年を迎えた小学館ビッグコミックのキャラクター「なまずくん」もお祝いに駆けつけ、華を添えた。さらにイベントの最後には、将来を嘱望される小学5年生の伊藤素子さんによるヴァイオリン演奏も。桐朋学園大学音楽学部附属 子供のための音楽教室に通う伊藤さんは、バッハ『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ』より「ソナタ第2番:第3曲Andante」と「ソナタ第3番:第3曲Largo」を披露し、華やかな雰囲気の中イベントは幕を閉じた。
取材:クラシカ・ジャパン編成部 石川了/文:クラシカ・ジャパン編成部 井手朋子
松本氏のトーク(一部)はこちらの動画でご覧ください。
『松本零士セレクション/カラヤン ベスト・オブ・ベスト』
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [1,2,6,8,9,10]、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 [3,4,5,7]、ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヘルムート・フロシャウアー)[4]
品番:UCCG-1822
レーベル:ユニバーサルミュージック
発売日:2018年12月5日
価格:2,700円(税込)
https://store.universal-music.co.jp/product/uccg1822/