2019 / 04 / 16
世界のダンス・シーンの最先端アーティストが初来日!ディミトリス・パパイオアヌー『THE GREAT TAMER (ザ・グレート・テイマー)』を見逃すな!

©Julian Mommert
ダンス・ファンに朗報。今最も旬なアーティスト、ディミトリス・パパイオアヌーが自らのカンパニーを率い、初来日公演を行う。

コンセプト・ビジュアル・演出を手掛けるディミトリス・パパイオアヌー ©Julian Mommert
パパイオアヌーは1964年生まれ。画家を目指して美術学校で学んでいた時にダンスと出会い、22歳で創作を始めて1986年にカンパニーを結成、自身の出身であるギリシャの神話や彫刻をモチーフに、身体表現を組み込んだ作品を発表してきた。彼が世界的な注目を集めるきっかけとなったのは、2004年のアテネオリンピックで開閉会式の演出を担当してから。2018年5月には、ヴッパダール舞踊団にゲスト振付家として招かれ、『Since She』という新作を振り付けた。これはピナ・バウシュ亡き後、同舞踊団にとって初めての大掛かりな新作発表となった。
今回上演する『THE GREAT TAMER』は2017年5月にギリシャで初演、その年の7月のアヴィニョン演劇祭でも上演され大変な評判を呼んだ作品。その後世界30都市以上で上演され、2019年3月にはローレンス・オリヴィエ賞に「ダンスにおける傑出した功績」でノミネートされるという快挙を成し遂げた。公演の世界ツアーは現在も続いており、世界各地での公演ではチケット完売が続出。今回の来日公演は、ダンス・シーン最先端の舞台を目撃できるまたとないチャンスなのだ。
『THE GREAT TAMER』は、ヨハン・シュトラウス2世の『美しく青きドナウ』が流れる中、絵画に描かれたような人々が舞台に上がり、スタイリッシュなインスタレーションとパフォーマンスが繰り広げられる。どの瞬間を切り取っても美しく、抜群のセンスを感じさせる。世界中が夢中になっているエッジの効いたパパイオアヌーの世界をぜひライブで体験したい。
結城美穂子(エディター/音楽・舞踊ライター)
ディミトリス・パパイオアヌー『THE GREAT TAMER』 公演概要
2019年6月28日(金)19:00/29日(土)15:00/30日(日)15:00
※28日(金)終演後、ディミトリス・パパイオアヌーによるポストパフォーマンストークあり
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
コンセプト・ビジュアル・演出:ディミトリス・パパイオアヌー
上演時間:約95分(途中休憩なし)
主催・企画・制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
共同招聘:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
後援:駐日ギリシャ大使館
【京都公演】2019年7月5日(金)・6日(土)ロームシアター京都 サウスホール
https://saf.or.jp/arthall/stages/detail/6420(埼玉)
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/54252/(京都)
結城美穂子 Mihoko Yuki
出版社勤務を経てフリーランスのエディター/ライターとして活動中。クラシック音楽、バレエ、ダンスを得意ジャンルとする。バレエ・ダンス情報誌『ダンツァ』元編集長。単行本・ウェブマガジン・公演パンフレットの編集と執筆、またオペラ、バレエの初心者向け鑑賞ガイドのレクチャー講師を務める。