2019 / 04 / 18
新国立劇場バレエ団だけで見ることができるアシュトン振付の最高傑作『シンデレラ』がGWに登場

撮影:瀬戸秀美

撮影:瀬戸秀美
新国立劇場バレエ団の定番演目としてお馴染みの『シンデレラ』が、ゴールデンウィークに上演される。新国の『シンデレラ』と言えば、最高峰と称される英国ロイヤル・バレエ版のフレデリック・アシュトン振付によるバージョン。華やかで格調高いアシュトン版は世界中のバレエ団によって上演されているが、日本では唯一、新国立劇場バレエ団だけが演じられる貴重なレパートリーだ。
バレエ団によっては、コンテンポラリー・ダンスに近い演出や振付をすることもあるが、新国立劇場バレエ団の『シンデレラ』は華やかで美しいロマンチックな雰囲気。中でも舞踏会のシーンは、豪華な演出や舞台セットなど見どころも多い。また、アシュトン版では意地悪な姉たちを男性がコミカルに演じることで、どこか憎めない役どころとなっている。

姉たちのコミカルな演技も見どころの1つ。撮影:瀬戸秀美
公式サイトには、主役を踊る米沢唯と渡邊峻郁が本作の魅力について語る映像も公開されている。米沢は「作品の中で最も難しいところは、ハウスシーンと舞踏会で踊りの質が変わってくるところ。ハウスシーンでは柔らかくて控えめな踊り、一方舞踏会のシーンは鋭角的でシャープな振付が散りばめられているので、振付のメリハリや音楽性を大切にして力を尽くして表現したい」とコメント。また、「星の精たちが登場するシーンは毎回鳥肌が立つ。特に星のワルツと、3幕の終わりで星たちの持つ杖に光が灯って暗闇の中で広がっていくシーンは必見!」と続けた。渡邊は「王子は舞踏会のシーンから登場するので、舞台に出た瞬間から100の踊りを披露しなくては」と意気込みを語り、好きなシーンについては「1幕のシンデレラと姉たちのやり取り。姉たちはシンデレラに冷たく当たりながらもどこかユニークで、その姿が可愛らしくさえ見えてくる」と話した。
全6公演を予定している今回の『シンデレラ』。小さなお子さんから大人まで幅広い年齢層が楽しめる心温まる名作を、この大型連休にぜひ!
クラシカ・ジャパン編成部 井手朋子

華やかな舞踏会のシーン。撮影:瀬戸秀美
新国立劇場バレエ団『シンデレラ』
日時:4月27日(土)14:00/28日(日)14:00/29日(月・祝)14:00/5月3日(金・祝)14:00/4日(土・祝)14:00/5日(日・祝)14:00
会場:新国立劇場 オペラパレス
シンデレラ:米沢唯(4月27日、5月3日)、小野絢子(4月28日、5月5日)、木村優里(4月29日)、池田理沙子(5月4日)
王子:渡邊峻郁(4月27日、5月3日)、福岡雄大(4月28日、5月5日)、井澤駿(4月29日)、奥村康祐(5月4日)
問い合わせ:新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/cinderella/