≪夏休み企画≫家族で見たいクラシックの名曲たち
音楽の教科書にも載っている親しみやすいクラシックの名曲を、世界一流の指揮者とオーケストラによる定番の映像でお届けするスペシャル企画。音楽の迫力のみならず、指揮者の表情やオーケストラの奮闘ぶり、ホールの雰囲気や観客の興奮など、クラシック音楽を見る機会の少ない子供たちにはインパクト大。
音楽がもっと身近になる。
夏休みの日曜夜は、家族一緒に目で見て楽しむクラシック音楽を!
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調『新世界より』

ボヘミア(現チェコ中西部)が生んだ作曲家アントン・ドヴォルザークがニューヨークで書いた傑作。数ある名曲の中で特に人気があり、最も演奏されるオーケストラ楽曲の一つ。第2楽章は「家路」という題名で、学校の下校のテーマにもよく使われている。この番組は20世紀を代表する指揮者カール・ベーム84歳とウィーン・フィルによる『新世界より』の定番映像。
[演目]アントン・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95,B.178『新世界より』
[指揮]カール・ベーム[演奏]ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[収録]1978年5月18日~20日ムジークフェラインザール(ウィーン)
[映像監督]フーゴー・ケヒ
■約47分
©Unitel
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番ト短調
ドヴォルザークがピアノ連弾用に作曲した16曲からなる舞曲集で、後に作曲者自身によって全曲が管弦楽用に編曲された。この番組は、スラヴ舞曲第1集の第8曲の演奏で、1962年からLAフィル音楽監督を務めたズービン・メータの辞任直前の映像。
[演目]アントニーン・ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番ト短調
[指揮]ズービン・メータ
[演奏]ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
[収録]1977年1月10日~13日ドロシー・チャンドラー・パヴィリオン、ミュージック・センター(ロサンジェルス)
■約7分
ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲『展覧会の絵』

ロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーが友人の画家の遺作展を歩きながら、そこで見た10枚の絵の印象を音楽化したもの。原曲はピアノ独奏曲だが、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが編曲したオーケストラ版は特に有名。この番組は、「音の魔術師」と称された指揮者ユージン・オーマンディと手兵フィラデルフィア管のゴージャスなオーケストラサウンドが見どころ。
[演目]モデスト・ムソルグスキー(モーリス・ラヴェル編曲):組曲『展覧会の絵』~プロムナード~1.グノーム(小人)~プロムナード~2.古城~プロムナード~3.テュイルリー遊んだ後の子供のけんか~4.ビドロ(牛車)~プロムナード~5.卵の殻をつけた雛鳥の踊り~6.2人のユダヤ人、太ったのと痩せたのと(サムエル・ゴールデンバーグとシュムイル)~7.リモージュの市場~8.カタコンベ(ローマ時代の墓) 死せる言葉による死者へのよびかけ~9.鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤーガ)~10.キエフの大門
[指揮]ユージン・オーマンディ
[演奏]フィラデルフィア管弦楽団
[収録]1978年6月~7月アカデミー・オブ・ミュージック(フィラデルフィア)
[映像監督]カーク・ブラウニング
■約33分
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チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』
チャイコフスキー三大バレエのひとつ『くるみ割り人形』の音楽から、作曲者自身が8曲選んで演奏会用組曲としたもの。CMやテレビでおなじみの旋律が次々に登場。この番組は、20世紀を代表するハンガリーの指揮者ゲオルグ・ショルティが、ロンドン・フィルの首席指揮者に就任した1979年12月31日の「ニューイヤー・イヴ・コンサート」より。
[演目]ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:バレエ組曲『くるみ割り人形』Op.71a~1.小序曲 2.行進曲 3.金平糖の踊り 4.ロシアの踊り(トレパック) 5.アラビアの踊り 6.中国の踊り 7.あし笛の踊り 8.花のワルツ
[指揮]サー・ゲオルグ・ショルティ
[演奏]ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
[収録]1979年12月31日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール「ニューイヤー・イヴ・コンサート」
[映像監督]ハンフリー・バートン
■約18分
スメタナ:交響詩『モルダウ』

チェコを代表する作曲家スメタナが祖国の歴史と自然を謳った連作交響詩『わが祖国』の第2曲。源流からプラハを流れ、エルベ川へ合流するヴルタヴァ川(モルダウ川)を描く。音楽の授業でもよく歌われたポピュラーな楽曲。この番組は、20世紀を代表するハンガリーの指揮者ゲオルグ・ショルティとバイエルン放送響による1980年12月31日「ニューイヤー・イヴ・コンサート」より。
[演目]ベドルジーハ・スメタナ:連作交響詩『わが祖国』~第2曲「モルダウ」
[指揮]サー・ゲオルグ・ショルティ
[演奏]バイエルン放送交響楽団
[収録]1980年12月31日ヘルクレスザール(ミュンヘン)
[映像監督]ロドニー・グリーンバーグ
■約13分
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プロコフィエフ:交響的物語『ピーターと狼』
ロシアの作曲家プロコフィエフがロシアの民話をもとに台本を書き、ナレーター付の「子供ための交響的物語」として作曲されたポピュラーな作品。少年ピーターと小鳥が灰色の狼をどうやって生け捕りにするかという物語。ピーターは弦楽合奏、お父さんはファゴット、小鳥はフルート、アヒルはオーボエ、猫がクラリネット、狼が3つのホルンなど、物語の登場人物がオーケストラの特定の楽器によって受け持たれているところに注目。この番組で台本と語りを務めるのは、ドイツの伝説的人気を誇ったTVコメディ「Loriot」(1976-1979)で主演のコメディアン、ロリオ(本名:ヴィッコ・フォン・ビューロー)。
[演目]セルゲイ・プロコフィエフ:交響的物語『ピーターと狼』Op.67
[台本]ロリオ
[語り]ヴィッコ・フォン・ビューロー
[指揮]マルチェロ・ヴィオッティ
[演奏]ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
[映像監督]ホラント・H・ホールフェルト
[制作]1996年
■字幕/約32分
ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲

ロッシーニ最後のオペラ『ウィリアム・テル』の序曲。4つの部分が続けて演奏され、最後に運動会やTVでおなじみの旋律が登場。この番組は、「帝王」カラヤン指揮ベルリン・フィルの黄金コンビによる定番映像。
[演目]ジョアキーノ・ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』~序曲(1.夜明け 2.嵐 3.静寂 4.スイス軍の行進)
[指揮&映像監督]ヘルベルト・フォン・カラヤン
[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[収録]1975年フィルハーモニーザール(ベルリン)
■約14分
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シューベルト:交響曲第7番(旧8番)ロ短調『未完成』
「歌曲王」シューベルトの代表作で、『運命』『新世界より』と並ぶ三大交響曲と呼ばれたこともある。2楽章までしかなく、未完に終わった理由は謎である。20世紀を代表するハンガリーの指揮者ゲオルグ・ショルティと手兵シカゴ響の黄金コンビによる定番映像。
[演目]フランツ・シューベルト:交響曲第7番ロ短調D.759『未完成』
[指揮]サー・ゲオルグ・ショルティ
[演奏]シカゴ交響楽団
[収録]1979年オーケストラ・ホール(シカゴ)
[映像監督]ハンフリー・バートン
■約33分