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〈3ヵ月連続〉世界に挑む日本人たち 佐渡裕
初回放送 7月2日(土)21:00~24:15
イタリアの由緒あるトリノ王立歌劇場にほぼ毎シーズン登場する佐渡裕が、2015年2月に指揮したモーツァルトの代表作『フィガロの結婚』。ヨーロッパで放送され大評判を呼んだ公演の全貌。物語はロッシーニの歌劇で知られる『セビリアの理髪師』の後日談。貴族に対する庶民の勝利を生き生きと表現したオペラ・ブッファの傑作。序曲をはじめ、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」「恋とはどんなものかしら」「自分で自分がわからない」「楽しい思い出はどこへ」、映画『ショーシャンクの空に』で有名になった「愛の神よ、安らぎを与えたまえ」など名アリア、そして全編にわたる二重唱や四重唱の美しいアンサンブルなど見どころ満載。この番組では、30代の若手とイタリア人を中心に、美しいイタリア語の歌唱と高い演技力、見た目も役柄にぴったりな主役5人の歌手たちに注目。彼らのアンサンブルをまとめ、モーツァルトの名作に新たな生命とエネルギーを吹き込む佐渡の音楽作りは必見。絵画のような舞台を作り出した演出は、ヴェネツィア生まれのエレーナ・バルバリッチ。
[出演]ミルコ・パラッツィ(フィガロ)エカテリーナ・バカノワ(スザンナ)ヴィト・プリアンテ(アルマヴィーヴァ伯爵)カルメラ・レミージョ(伯爵夫人)パオラ・ガルディーナ(ケルビーノ)アレクサンドラ・ザバラ(マルチェリーナ)アブラモ・ロサレン(ドン・バルトロ)ブルーノ・ラッザレッティ(ドン・バジリオ)ルカ・カザリン(ドン・クルツィオ)マッテオ・ペイローネ(アントニオ)アリアンナ・ヴェンディッテッリ(バルバリーナ)サブリナ・アーメ(第1の乙女)ダニエラ・ヴァルデナッシ(第2の乙女)
[演目]モーツァルト:4幕のコンメディア・ペル・ムージカ『フィガロの結婚』K.492
[台本]ロレンツォ・ダ・ポンテ
[原作]ピエール=オギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェの戯曲『たわけた一日、あるいはフィガロの結婚』
[演出]エレーナ・バルバリッチ
[指揮]佐渡裕
[演奏]トリノ王立劇場管弦楽団及び同合唱団、カルロ・カプート(フォルテピアノ/通奏低音)
[収録]2015年2月12日トリノ王立歌劇場
初回放送 7月24日(日)21:00~22:05
HIV/AIDSと共に生きる人々(People living with HIV or AIDS)を理解し支援するコンサート「レッドリボン・セレブレーション・コンサート」。2015年は“Building Bridges For Peace”と題して、ウィーンの由緒あるブルク劇場に、アンナ・ネトレプコ、フアン・ディエゴ・フローレス、クリスティーネ・オポライス、ピョートル・ベチャワ、グレゴリー・ポーターといったオペラとジャズのスーパースターが集った。指揮は佐渡裕。演奏は佐渡が音楽監督を務めるウィーンの名門トーンキュンストラー管弦楽団。見どころはやはり“現代最高のディーバ”アンナ・ネトレプコと“100年に1人のテノール”フアン・ディエゴ・フローレス。必見は、肉体の障害を乗り越えてバリトン歌手として活躍、2012年に健康上の理由でクラシック歌手のキャリアを終えたトーマス・クヴァストホフが歌うスタンダードナンバー『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』。バラエティ豊かな名曲の数々、世界一流アーティストのパフォーマンス、さらに背景のゴージャスなビデオ演出にも注目したい、まさにチャリティ・ガラの醍醐味が味わえる番組。
[演目]ベートーヴェン:劇音楽『エグモント』Op.84~序曲
[演目]マイアベーア:歌劇『アフリカの女』~ヴァスコ・ダ・ガマのアリア「おお、パラダイス」
[出演]ピョートル・ベチャワ(テノール)
[演目]ロッシーニ:歌劇『セビリアの理髪師』~ロジーナのアリア「今の歌声は」
[出演]エレーナ・マクシーモワ(メゾ・ソプラノ)
[演目]プッチーニ:歌劇『トスカ』~カヴァラドッシのアリア「星は光りぬ」
[出演]ユシフ・エイヴァゾフ(テノール)
[演目]チレア:歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』~アドリアーナのアリア「私は芸術の下僕」
[出演]アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
[演目]シンディング(ハンス・ジット編曲):春のささやき
[演目]オッフェンバック:喜歌劇『美しきエレーヌ』~パリスの審判「イダの山には3人の女神がおわし」
[出演]フアン・ディエゴ・フローレス(テノール)
[演目]ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』Op.114,B.203~ルサルカのアリア「月に寄せる歌」
[出演]クリスティーネ・オポライス(ソプラノ)
[演目]ビゼー:劇音楽『アルルの女』第2組曲~「ファランドール」
[演目]ポーター:ウォーター・アンダー・ブリッジ
[出演]グレゴリー・ポーター(ヴォーカル)チップ・クロフォード(ピアノ)
[演目]ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
[出演]トーマス・クヴァストホフ(ヴォーカル)チップ・クロフォード(ピアノ)
[演目]レハール:喜歌劇『微笑みの国』~スー・ホンのアリア「君は我が心のすべて」
[出演]アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)ピョートル・ベチャワ(テノール)ユシフ・エイヴァゾフ(テノール)
[指揮]佐渡裕
[演奏]トーンキュンストラー管弦楽団
[演出]アレクサンダー・ヴィーゴルト
[装置&衣裳]ヴァネッサ・エデル=メスタート
[ビデオデザイン&アニメーション]アツゲライ・プロダクションズ
[収録]2015年5月15日ブルク劇場(ウィーン)
初回放送 7月31日(日)21:00~23:00
2013年6月のパリ管定期演奏会は、指揮台に佐渡裕が登場。ヴェルディ生誕200年に因んで、ヴェルディ・オペラ合唱曲集をメインに、オペラも得意とする佐渡の魅力がたっぷり楽しめる。佐渡裕は、1989年ブザンソン国際指揮者コンクールと1995年第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム指揮者コンクールに優勝。2015年9月よりウィーンの名門トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督を務めるが、パリ管とは1999年9月以来、度々共演を重ねる仲。この番組では、パリ生まれの作曲家イベールによるユーモア溢れる『ディヴェルティメント』、ボリス・ベレゾフスキーが弾くピアノの超絶技巧と美しさを堪能するラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』、そしてヴェルディの有名なオペラ合唱の数々が堪能できる。
[演目]イベール:ディヴェルティメント、ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43、ヴェルディ:歌劇『ルイザ・ミラー』序曲/歌劇『第一次十字軍のロンバルディア人』~行軍の合唱「エルサレム、エルサレム」十字軍兵士と巡礼の合唱「おお主よ、ふるさとの家々を」/歌劇『マクベス』~「前奏曲」スコットランド亡命者たちの合唱「虐げられた祖国よ」歌劇『エルナーニ』~「歓喜の声を上げよう」/歌劇『イル・トロヴァトーレ』~鍛冶屋の合唱「朝の光がさしてきた」/歌劇『ナブッコ』~「序曲」開幕の合唱「祭りの晴れ着がもみくちゃで」ヘブライの捕虜たちの合唱「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」/歌劇『アイーダ』~凱旋の合唱「エジプトとイシスの神に栄光あれ」
[指揮]佐渡裕
[演奏]パリ管弦楽団及び同合唱団、ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
[収録]2013年6月5日サル・プレイエル(パリ)
チャンネル独自の視点で、音楽に身も心も捧げる話題の音楽人の本音に迫るインタビュー番組。7月は、2015年9月より、108年の歴史を持つウィーンの名門トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任した佐渡裕が登場。1961年京都生まれ。京都市立芸術大学ではフルートを専攻し、1989年に小澤征爾も優勝したブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。さらに1995年に故レナード・バーンスタインを記念して開催された「第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール」でも優勝し、子供の頃から抱いていた世界的指揮者になる夢を実現した。バーンスタインのアシスタントとして最初の海外生活を送ったウィーン。彼がずっと憧れていた音楽の都で、名門オーケストラの音楽監督としてムジークフェラインの指揮台に立っている今、夢が実現したその先の目標。そして若者たちの未来も担い、国や言葉、世代や文化の壁も越えて、新たな時代を切り開く佐渡裕の目指す音楽とは。