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シリーズ「ロッシーニの愉悦」

初回放送 3月3日(土)24:45~25:30
ペルーのリマで生まれ、1996年ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『マティルデ・ディ・シャブラン』に23歳の若さで彗星の如く登場。 その輝かしい高音と抜群の歌唱テクニックで、瞬く間に世界の頂点に昇りつめたスーパーテノール、フアン・ディエゴ・フローレス。 この番組は、彼のスター誕生となった公演のドキュメンタリー。
[出演]フアン・ディエゴ・フローレス(コッラディーノ)エリザベス・フトラル(マティルデ・ディ・シャブラン)
パトリシア・スペンス(エドアルド)ブルーノ・プラティコ(詩人イジドーロ)ナターレ・デ・カロリス(ジナルド)ロベルト・フロンターリ(医師アリプランド)
フランチェスカ・フランチ(アルコ伯爵夫人)ピエラッリ(演出)イヴ・アベル(指揮)ユルゲン・ゼルク(解説/批判校訂)
[監督]ロベルト・モレイラ
[制作]1996年
初回放送 3月4日(日)21:00~22:45
イタリアを代表する指揮者パッパーノと豪華歌手陣による夢の共演。中世以降、数々の作曲家がとりあげてきた「スターバト・マーテル」はキリストを磔で失った聖母マリアの悲しみを歌った聖歌。 中でもロッシーニの作品は敬虔さに溢れた美しい旋律と歌劇を得意とした作曲家らしい劇的表現が聴きどころ。
[演目]ハイドン:交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」Hob.Ⅰ-104 ロッシーニ:スターバト・マーテル
[指揮]アントニオ・パッパーノ
[出演]アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)マリアンナ・ピッツォラート(メゾ・ソプラノ)マシュー・ポレンザーニ(テノール)イルデブランド・ダルカンジェロ(バス・バリトン)
[演奏]聖チェチーリア国立アカデミー管弦楽団及び同合唱団
[収録]2011年8月8日、ザルツブルク祝祭大劇場
ロッシーニの32作目の歌劇『マティルデ・ディ・シャブラン』は、1821年ローマ初演で名ヴァイ オリニスト、ニコロ・パガニーニが代役で指揮。第2幕のホルンソロも彼がヴィオラで代奏したこ となどで知られるオペラ。記録では1892年を最後に、1996年ロッシーニ・オペラ・フェスティ バルまで一度も上演されたことはなかった。1996年のフェスティバルでは、23歳のフアン・ ディエゴ・フローレスが代役で大成功を収め、彼は一躍時の人となった。この番組は、1996 年、2004年に続く3回目となる2012年ロッシーニ・オペラ・フェスティバル公演。今やトップ スターとなったフローレスの輝かしい歌声と超絶技巧、カリスマ的存在感が圧倒的。指揮は イタリアの未来を担う若手指揮者の筆頭ミケーレ・マリオッティ。自ら首席指揮者を務めるボ ローニャ歌劇場管を自在に操り、躍動感あふれるロッシーニが存分に堪能できる。マティルデ 役は、2017年3月新国立劇場『ランメルモールのルチア』公演が絶賛され、現在マリオッティ 夫人でもあるロシアの美人ソプラノ、オルガ・ペレチャツコ。
[出演]フアン・ディエゴ・フローレス(コッラディーノ)オルガ・ペレチャツコ(マティルデ)パオロ・ボロドーニャ(イジドーロ) アンナ・ゴリャチョヴァ(エドアルド)ニコラ・アライモ(アリプランド)キアラ・キアッリ(アルコ伯爵令嬢)シモン・オルフィラ(ジナルド)ジョルジョ・ミッゼーリ(エゴルド) マルコ・フィリッポ・ロマーノ(ライモンド・ロペス)ウーゴ・ロサーティ(ロドリーゴ)
[演目]ロッシーニ:2幕のメロドランマ・ジョコーゾ『マティルデ・ディ・シャブラン、または美女と鉄の心』(1821年ナポリ初演版/ユルゲン・ゼルクによる批判校訂版)
[演出]マリオ・マルトーネ
[指揮]ミケーレ・マリオッティ
[演奏]ボローニャ歌劇場管弦楽団及び同合唱団
[収録]2012年8月アドリアティック・アレーナ(ペーザロ)「ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2012」