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シリーズ「ロッシーニの愉悦」

初回放送 4月28日(土) 21:00~23:50
ロッシーニの生まれ故郷ペーザロで行われる「ロッシーニ・オペラ・フェスティバル」 2010年開幕を飾り、賛否両論の大騒動を巻き起こした話題の公演。 1814年ヴェネツィアで初演された『シジスモンド』は現在では殆ど上演されな いロッシーニの中でも特に珍しいオペラ。ロッシーニの音楽スタイルを守る若手 指揮者のイキの良さとベルカントの伝統を受け継ぐ歌手たちの声の競演が見 どころ。指揮は地元ペーザロ出身のミケーレ・マリオッティ。イタリア・オペラの 未来を担う注目株。オルガ・ペレチャツコはその美貌と安定した高音でアルディ ミーラを好演。
[出演]ダニエラ・バルチェッローナ、オルガ・ペレチャツコ、アントニーノ ・シラグーザ 他
[演目]ロッシーニ:歌劇『シジスモンド』
[演出]ダミアーノ・ミキエレット
[指揮]ミケーレ・マリオッティ
[演奏]ボローニャ歌劇場管弦楽団及び同合唱団
[収録]2010年8月テアトロ・ロッシーニ(ペーザロ)
ロッシーニの故郷であるイタリアのペーザロで毎年8月に開催される「ロッ シーニ・オペラ・フェスティバル」2009年の新制作。『絹のはしご』はロッシー ニ20歳のオペラ。序曲はポピュラーだが上演自体が大変珍しいため、全編 をご覧いただける貴重な映像。ほぼ出ずっぱりのヒロイン、ジューリアと召使 ジェルマーノはロシア出身の美貌の歌姫オルガ・ペレチャツコとイタリアのベテ ラン、パオロ・ボルドーニャが演じ、ロッシーニ特有のベルカント唱法と卓越し たコメディセンスを披露。登場人物6人全てが会場を爆笑の渦に巻き込む 演技が楽しい。演出は常に賛否両論を巻き起こす新鋭ダミアーノ・ミキエ レット。舞台の奥に鏡を斜めに配置し、観客からはあたかも絹のはしごを 上ったり下りたりするように見せる効果的な舞台装置、そしてドタバタと皮肉を巧みに現代化した演出が評判を呼んだ。
[出演]オルガ・ペレチャツコ(ジューリア)ホセ・マヌエル・サパタ(ドルヴィル)パオロ・ボルドーニャ(ジェルマーノ)カルロ・レポーレ(ブランザック)アンナ・マラファーシ(ルチッラ)ダニエレ・ザンファルディーノ(ドルモン)
[演目]ロッシーニ:1幕のファルサ・コミカ『絹のはしご』(アンダース・ウィクルンド校訂によるロッシーニ財団のクリティカル・エディション)
[台本]ジュゼッペ・フォッパ
[原作]フランソワ・アントワーヌ・ウージェーヌ・ド・プラナールのドラマ『絹のはしご』
[演出]ダミアーノ・ミキエレット
[装置&衣裳]パオロ・ファンティン
[指揮]クラウディオ・シモーネ
[演奏]ボルツァーノ・トレント・ハイドン・オーケストラ、ジャンニ・ファッブリーニ(ピアノフォルテ)
[収録]2009年8月10日テアトロ・ロッシーニ(ペーザロ)