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『カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎の騎士道)』(1890年初演)は、庶民の日常や荒々しい感情を赤裸々に描く「ヴェリズモ・オペラ」の端緒を開いた作品。ドラマティックな旋律に満ちたこのオペラは、単独での演奏機会も多い「間奏曲」と相まって、現在まで根強い人気を誇ってきた。物語の舞台は、とあるシチリア島の村。トゥリッドゥと美女ローラは、かつて恋人同士だった。トゥリッドゥの兵役中、ローラは村の馬車屋アルフィオと結婚してしまう。除隊後、トゥリッドゥはサントゥッツァと婚約するも、昔の情熱を再燃させ、ローラと浮気。嫉妬にさいなまれたサントゥッツァは、二人の不倫関係をアルフィオに明かす。怒り狂ったアルフィオは、復讐を決意。トゥリッドゥがアルフィオとの決闘へ向かった後、彼方から聞こえてくる女たちの叫び声(「トゥリッドゥが殺された!」)と共にオペラが閉じられる。番組は、南イタリアの「マテーラの洞窟住居」(ユネスコ世界遺産)内にて、野外上演された。「演奏会形式」と銘打たれてはいるが、舞台となったサン・ピエトロ・カヴェオーソ広場の四方を活かしつつ、ライブ映像用のスクリーンや大がかりなプロジェクション・マッピング、巨大マリオネットをも用いた演出は、見ごたえたっぷり。この迫力満点の祝祭的な舞台を実現させたのは、イタリア演劇界を代表する演出家の一人、ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ。サントゥッツァの歌唱中に、トゥリッドゥとローラの逢引きの様子をスクリーンに映し出すなど、説得力のある工夫も随所に散りばめられている。立ったままオペラに見入る観客たちの熱気が映像を通して伝わり、ときおり上空のカメラが捉える「マテーラの洞窟住居」の夜景も極上の美しさ。なお番組では、同日、オペラの上演に先駆けて「マテーラの洞窟住居」地区で賑やかに繰り広げられた野外パフォーマンス『サッシ(洞窟住居)でのプロローグ~七つの大罪』の様子も紹介される。
[出演]ヴェロニカ・シメオーニ(サントゥッツァ)ロベルト・アロニカ(トゥリッドゥ)ゲオルグ・ガグニーゼ(アルフィオ)アゴスティーナ・スミメロ(ルチア)レイラ・マルティヌッチ(ローラ)
[演目]マスカーニ:1幕のメロドランマ『カヴァレリア・ルスティカーナ』
[演出]ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ
[装置]マッシモ・トロンカネッティ
[衣裳]フランチェスコ・エスポジート)
[映像デザイン]イゴール・レンツェッティ&ロレンツォ・ブルーノ
[指揮]ユライ・ヴァルチュハ
[演奏]サン・カルロ劇場管弦楽団&同合唱団
[収録]2019年8月サン・ピエトロ・カヴェオーソ広場(マテーラ)