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ありがとう!18時間名演マラソン特集
10月31日(土)主な特集作品
初回放送10月31日(金)13:30~15:30
長きにわたりカラヤンの薫陶を受けた小澤征爾。カラヤンに育てられたヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムター。安永徹がコンサートマスターを務めるベルリン・フィル。2008年1月23日ベルリン、25日パリ、26日ルツェルン、28日ウィーンで行われたカラヤン生誕100年記念コンサートの最終日を全て収録。神童ともてはやされていたムターがカラヤンに厳しい一言を言われ、本物の演奏家になるきっかけとなったというベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。13歳のムターが初めてカラヤンの前で弾いたバッハ。そしてカラヤンがレコード録音7回、映像収録2回行った最愛の『悲愴』がプログラム。
初回放送10月31日(土)15:30~18:55
ウィーン国立歌劇場に9年ぶりに登場したクライバー伝説の公演。オットー・シェンクのオーソドックスな演出、フェリシティ・ロット、アンネ・ソフィー・フォン・オッター、バーバラ・ボニー、クルト・モルといった見た目もぴったりな豪華キャスト、ウィーン・フィルの美しいオーケストラ、そして随所に映し出されるクライバーの魔法のような指揮。彼の指揮姿と音楽作りが堪能できる、まさにクライバーのオペラを象徴する、最も理想的な『ばらの騎士』映像です。R・シュトラウスと劇作家ホーフマンスタールの最高傑作『ばらの騎士』は、マリア・テレジア治世下のウィーンを舞台に、元帥夫人と若い愛人オクタヴィアン、若い娘ゾフィーの三角関係の愛と別れを描き、わかりやすい音楽とコメディタッチのストーリーで、初演から人気を博してきた作品。因みにばらの騎士とは、ウィーンの貴族が婚約の申込みの儀式に際し、婚約の印として銀のばらを届ける使者のこと。第1幕フィナーレの元帥夫人のモノローグ、第2幕の銀のばらを持ったオクタヴィアン登場シーンなど見どころ満載。特に、あらゆるオペラの中でも最高の名場面と謳われる終幕の三重唱は必見です。
初回放送10月31日(金)22:20~深夜0:00
1989年11月のベルリンの壁崩壊を記念し、その1ヶ月後のクリスマスの12月25日、旧東ベルリンのシャウシュピールハウス(現在のコンツェルトハウス)に、東西ドイツとアメリカ、ロシアなど6ヶ国のアーティストが集結した、歴史的な『第九』コンサート。既に肺ガンに侵されていた指揮者レナード・バーンスタインの渾身の指揮。「歓喜」という歌詞を「自由」に置き換えて高らかに歌った合唱団。そして旧西ドイツのバイエルン放送交響楽団をメインに、旧東ドイツ(シュターツカペレ・ドレスデン)、冷戦の当事国であるアメリカ(ニューヨーク・フィルハーモニック)とソ連(レニングラード・キーロフ劇場管弦楽団、現在のサンクトペテルブルク・マリインスキー劇場管弦楽団)、第二次世界大戦時にドイツの敵国であった英国(ロンドン交響楽団)とフランス(パリ管弦楽団)の6つのオーケストラのメンバーによるアンサンブル。歓びに満ちた観客総立ちの拍手と共に、自由と平和への願いが込められた音楽に、胸が熱くなる。
10月31日(土)その他の作品
10歳から14歳までの少年が所属し、ウィーンの伝統を受け継ぐ世界的に名高い合唱団「ウィーン少年合唱団」。これは彼らの新たな活動の拠点として2012年にウィーンに建設された新たなコンサートホール「MuTh」(musicとtheaterを一緒にした名前)のお披露目演奏会の映像。世界最高峰オーケストラのウィーン・フィルやウィーン国立歌劇場の音楽監督で2013年のウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートでの指揮も記憶に新しいフランツ・ウェルザー=メストも登場するなど、ウィーンの音楽文化の新たな発信地として街をあげてのお祝いムードに溢れたコンサート。