チマローザ:歌劇『秘密の結婚』 in ノヴァーラ
Cimarosa Il Matrimonio Segreto (Ferro, Ciofi, Korchak)

18世紀後期のナポリ楽派の作曲家ドメニコ・チマローザの代表作『秘密の結婚』は、ロシアの女帝エカテリーナ2世の宮廷作曲家を辞したチマローザが、サリエリの後を受けてウィーン宮廷楽長に就任し作曲したオペラ・ブッファの傑作。1792年ウィーンのブルク劇場の初演は大成功を収めました。優れたアンサンブルや豊かな旋律、機知に富んだ活き活きとした表現力や陽気さ。チマローザの音楽は同時代のモーツァルトにも比すべきものであり、18世紀オペラ・ブッファの伝統を、後のロッシーニやドニゼッティに伝えた功績は計り知れません。
金持ち商人ジェローニモは2人の娘を貴族の嫁にしたいと思っているが、妹娘カロリーナは密かに番頭パオリーノと結婚。ロビンソン伯爵は姉娘エリゼッタと結婚するはずが妹に心惹かれ、さらにジェローニモの妹フィダルマも加わり、話はややこしくなっていく…。
この番組は美人ソプラノ、ステファニア・ボンファデッリのヒロインが話題を呼んだ2012年10月イタリア・ノヴァーラのコッチャ歌劇場公演。ジェローニモはベテランのバス歌手ブルーノ・プラティコ。パオリーノはウルグアイ生まれのテノール、エドカルド・ロチャ。
演出は、イタリアのお茶の間で大人気のパフォーマーで、近年はオーディション番組の審査員としてお馴染みの“モルガン”ことマルコ・カストルディ。幅広い音楽の才能と奇抜なアイデア&パフォーマンスが、とんがった若者のみならず音楽通からも尊敬されています。
指揮はカルロ・ゴールドスタイン。演奏が今注目のオルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ。1988年創立のモダン楽器による小編成オーケストラで、その透明感のある音色とメリハリのついた演奏は爽快!
[出演]ステファニア・ボンファデッリ(カロリーナ/ソプラノ)ブルーノ・プラティコ(ジェローニモ/バス)エドガルド・ロッチャ(パオリーノ/テノール)マリア・コンスタンツァ・ノチェンティーニ(エリゼッタ/メゾ・ソプラノ)イレーネ・モリナーリ(フィダルマ/アルト)フィリッポ・フォンターナ(ロビンソン伯爵/バリトン)
[演目]ドメニコ・チマローザ:2幕のオペラ・ブッファ『秘密の結婚』[台本]ジョヴァンニ・ベルターティ[原作]ジョージ・コールマンとデイヴィッド・ギャリック共作の戯曲『秘密の花園』
[演出]マルコ・“モルガン”・カストルディ[装置]パトリツィア・ボッコーニ[衣裳]ジュゼッペ・マジストロ[照明]マルチェッロ・ジャゼッティ
[指揮]カルロ・ゴールドスタイン[演奏]オルケストラ・フィラルモニカ・イタリアーナ、マリア・シルヴァーナ・パヴァン(ハープシコード/通奏低音)
[収録]2012年10月7日コッチャ歌劇場(ノヴァーラ)
[映像監督]ティツィアーノ・マンチーニ
■字幕/全2幕:約2時間59分
(c)Mario Finotti
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