オランジュ音楽祭2017『リゴレット』
Rigoletto from the Festival d’Orange 2017

1851年3月ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場で初演された『リゴレット』は、全編美しく親しみやすい音楽の中に、人間の喜びと悲しみ、怒りと絶望をドラマティックに描いたヴェルディ中期の最高傑作。「女心の歌(風の中の羽根のように)」を筆頭に「あれかこれか」「慕わしい人の名は」「あの娘の涙が見えるようだ」「悪魔め、鬼め」、そして有名な四重唱「美しい愛らしい娘よ」など、誰もが耳にしたことのある名旋律が満載です。
この番組は、フランスで生中継された2017年7月8日オランジュの世界遺産「古代劇場」公演。フランス南部の街オランジュで、何と19世紀から毎年夏に行われるオランジュ音楽祭。会場となる古代劇場は世界で最も保存状態の良いローマ遺跡で、古代時代からの巨大な石壁面を残しながら、後に約9,000の観客席が再建された野外劇場です。
リゴレットはイタリアの名バリトン、レオ・ヌッチ。公演3ヶ月前に75歳を迎えたとは思えないヌッチの美声と熱演は必見です。まだ28歳のアメリカ人ソプラノ、ナディーヌ・シエラのジルダにも注目。2人による第2幕二重唱はもちろんアンコール有り!マントヴァ公爵はスペインの人気テノール、セルソ・アルベロ。指揮は、新国立劇場『ドン・キショット』『マノン』を振ったアラン・ギンガル。フランス放送フィルハーモニー管弦楽団は、1930年代にフランスのラジオ局によって初めて創設されたフィルハーモニー管弦楽団です。
巨石を積み上げた石壁の優れた音響効果がテレビでもお楽しみいただける『リゴレット』。是非一度行ってみたい音楽祭です。
[出演]レオ・ヌッチ(リゴレット/バリトン)ナディーヌ・シエラ(ジルダ/ソプラノ)セルソ・アルベロ(マントヴァ公爵/テノール)マリー=アンジェ・トドロヴィチ(マッダレーナ/メゾ・ソプラノ)ステファン・コーカン(スパラフチーレ/バス)コルネリア・オンチョイウ(ジョヴァンナ/メゾ・ソプラノ)ヴォイテク・スミレク(モンテローネ伯爵/バリトン)クリストフ・ベリー(マッテオ・ボルサ/テノール)ジャン=マリー・ドゥルパ(チェプラーノ伯爵/バス)アメリ・ロバン(チェプラーノ伯爵夫人/ソプラノ)イゴール・グニディ(マルッロ/バリトン)ヴィンチェンツォ・クリストフォリ(門番/テノール)ヴィオレッテ・ポルキ(小姓/メゾ・
ソプラノ)
[演目]ジュゼッペ・ヴェルディ:3幕のメロドランマ『リゴレット』[台本]フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ[原作]ヴィクトル・ユーゴーの戯曲『王は愉しむ』[演出]
シャルル・ルボー[装置]エマニュエル・ファヴル[衣裳]カーチャ・デュフロ[照明]ジャック・ルヴェイロリス[ビデオ]ヴィルジル・ケーリング[振付]ジャン=シャルル・ジル[指揮]アラン・ギンガル[演奏]フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、アヴィニョン歌劇場合唱団、モンテカルロ歌劇場合唱団、ニース歌劇場合唱団[合唱指揮]ステファノ・ヴィスコンティ[収録]2017年7月8日古代劇場(オランジュ)[映像監督]アンディ・ゾマー
■字幕/全3幕:約2時間12分
(c)Philippe Gromelle
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